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デブとブタ  作者: コヨコヨ
8/16

次の日

僕たちは商店街を後にすると。

さっきまでいた道に戻ってきた。

「やっぱり、ここのコロッケ最高だね!何個でも行けちゃうよ」

「ホントにね」

「これで私は、明日も頑張れる」

ツグミちゃんは拳を握り締める。

「無理しないでね、ツグミちゃん」

「大丈夫、大丈夫、私頑丈だから」

「それなら良いんだけど」

僕たちはいつも通りの場所で解散した。

「でも、あのおばちゃん、どうしてあんなに悲しそうな顔をしたんだろう。何か理由があるのかな。今度行ったときに話を聞いてみよう」


次の日

今日も僕は山田君にお金を取られ、良いように使われた。

特に何も変わらない1日だった。

彼女がいなかったら。

「池田君!さあ、部活に行こう!」

「ツグミちゃん!引っ張らないで、服が避けちゃうよ」

「だって、待ち遠しいんだもん。早く部活がしたくて仕方がないの。こんなに何かをしたくなるなんて久しぶりだから。この気持ちを大事にしたいの」

「僕も同じだよ、でも、だからって、そんなに急がなくても」

「急ぐよ!だって、もしかしたら、間に合わないかも知れないんだから」

ツグミちゃんの速度がさらに上がった。

「はぁ、はぁ、はぁ、やっと着いた」

「すみませーん、部活に来ました」

ツグミちゃんが部室の前で、そう言うと、静かに部室の扉が開き、手が4本飛び出してきた。

その瞬間はまるでホラー映画のようなワンシーンだった。

僕たちは部屋の中に連れ去られる。

恐怖のあまり、目を閉じていたが、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ほんとに来たんだな、お前ら!」

「もちろんです!」

「いや~、前に1回来たやつがいたんだけど、次の日こなかったんだよ。お腹を壊しちまったんだろうか」

いや、きっとその子は怖かったんだと思います、出雲先輩…。

「まぁいいや。では、それぞれの活動目標について説明していこうと思う。部活は活動した証拠を学校に提示しないといけない。例えば、科学部では論文を発表したりする。アニ研では、ストーリーと主人公たちの気持ちを理解し、感情の変化などを他者に分かりやすく教える、みたいなことをやっている。写真部は日常で撮った写真を文化祭などで展覧会として開く。旅行部は旅行先のレビューや、旅行の仕方、重要なことなどを考えながら、それをブログに書いたりしている。1つ1つ完璧にやろうとすると大変だからな、まぁ、まずはなれるところから始めるとして1日1部ずつやってみるか」

「はい!頑張ります!」

「おいおい、そんなに張り切ってると後からつかれるぞ、池田みたいにグデーとしてた方が、後々楽だ」

「ちょっと、出雲先輩、僕はグデーとなんて、してませんよ!」

「そうか?すまんな、私眼が悪くって…」

「眼鏡してないじゃないですか…」


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