合同部
その日の夜…
「これ見てよ、お爺ちゃん。今日学校で貸してもらったんだ」
「ほう…カメラか、中々いい物じゃないか」
「お爺ちゃんも一枚とってあげる」
「お、いいのかい。カッコよく頼むよ」
そう言ってお爺ちゃんは白いバスローブを着た状態でポーズをとる。
この人は、僕のお爺ちゃん、名前は池田悟。
今、僕のお父さんが社長をやっている会社を作った人なんだ。
つまり元社長…なのだが今はこの通り、人生を謳歌している途中なのだ。
「お爺ちゃん、僕部活に入たんだ。部活の中身は皆ばらばらの部活なんだけど…」
「ほう、暖も等々部活に入ったか、良いことだ、きっと楽しいことがお前を待っているさ」
「うん、そうだよね」
僕は自室に戻り、撮った写真を確認する。
「良く取れてるな…」
僕はその写真たちを自分のパソコンに保存していく。
「これで、カメラが壊れても大丈夫」
YouTubeなんかでカメラの使い方なんかを見たりして、その日の夜は過ごした。
次の日
「お爺ちゃんおはよう…」
「おはよう、暖」
「いつも早いね…僕はまだ寝ていたいのに…」
「はは、年を取るとな、朝早くなってしまうんよ」
「はい、暖。朝ごはん」
「ありがとうお母さん、」
「暖もカメラ持ってるの?」
「暖もって…どういうこと」
「お父さんも昔からカメラよくやってたのよ。最近はめっきり見なくなったけど…昔はよく取ってもらったわ」
「へ~、そうなんだ、お父さんもカメラやってたんだ」
お父さんに聞けば何か教えてくれるかも。
その日部活は少し荒れていた。
「ちょっと!風紀委員長。どういうこと?もう一回行ってくれる」
「だから、合同部での活動を報告してほしいの。そうじゃないと、部活として成立しないでしょ」
「ちゃんと部活の中で、報告してるんだから良いじゃない」
「それはあなたの、科学研究部の報告でしょ。いるのは合同部の報告、今週中に報告しないと、部活止められちゃうよ。ちゃんと連絡したからね。じゃあ私はこれで」
「ちょ…ちょっと!行き成りそんなこと言われても…噓でしょ」
「というわけで、今から合同部で何をするのかを決めたいと思います」
「え~、なんで?私早くアニメみたいんだけど~」
「仕方ないでしょうが、部活自体ができなくなる可能性があるんだから。なんか、無い?やれること…何でもいいと思うんだけど」
「そうですね…どんなことがいいでしょうか。例えば料理を作るとか…どうでしょう」
「料理…ねぇ…」
「料理か…私作ったことねえわ」
「いいんじゃね、料理で…楽そうだし」
「良いじゃないですか!料理、食べる事ならお任せください」
ツグミちゃんもう食べるつもりでいるよ…
確かに料理なら、合同部の部活でいろいろできる。
例えば、ケーキを作るにしても、スポンジを膨らませているのは科学だし。
ご当地の料理を作れば、旅行部の活動にもなる。
アニメに出てきた料理を作ればアニメ研究部の活動にもなる。
最後に作った料理を写真に取れば完璧だ。
ただ問題なのが…誰がその料理を作るのか…
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