45玲の復讐
クラスメイトを救出して8カ月と3週間、優斗が転生して1年7カ月と3週間がたった。
優斗は一日も休むことなくハーレム軍団と夜を共にしている。
そう、21日連続。
若さがなせる業か、スキル身体強化の影響か、優斗の快進撃は続く。
ジノルバス公爵は領民からは、善政を布く領主として評判がいい。
年齢は29歳、第一婦人に長女13歳の子がいる。
公爵はこの長女を特に可愛がっていた。
来年には王都に送り、社交界でデビューさせる。
今からその準備をしている。
ジノルバス公爵領の南の密林にはアレフモンキーという魔物がいる。
成獣で身長160cm、特徴として人間より大きな性器を持つ。
アレフモンキーは人間の女にも発情する。
このため見世物小屋のショーで使われる。
ジノルバス公爵はこのショーのマニアなのだ。
さすがに公爵が見世物小屋に出入りすることはできない。
公爵は自前でショーをおこなう。
そのため3体のアレフモンキーを飼っている。
定期的に少女奴隷を仕入れ、その少女でショーをおこなう。
自分で楽しむだけでなく、友人知人を招待し、皆で鑑賞する。
ショーに使う奴隷は1度使用すると売り払う。
アレフモンキーを前に、初めてに恐怖する少女を眺めるという変態クズ野郎である。
今日は玲がお世話になったジノルバス公爵に復讐する日。
公爵が出した招待状をスパイゴーレムが盗視し、ショーの日時を割り出した。
夜7時、俺は公爵邸に忍び込む。
メイドをみつけ、誘導でジノルバス公爵の居場所に案内させる。
索敵で探ると部屋には1人いる。
ドアをノックする。
「入れ」の声でドアを開け部屋に入る。
デスクで、書類に目を通している男がいた。
トラから聞いた人相で、ジノルバス公爵と分かる。
俺は麻痺弾をジノルバス公爵に打ち込む。
麻痺は声をようやく出せる程度に設定した。
俺「こんばんわ、ジノルバス公爵」
絞り出すような声で、ジノルバス公爵が「だれだ」と叫ぶ。
俺「喋りづらいでしょ。
俺が話すから。
今夜も例のショーやるんでしょ。
ちょっと俺がプロデュースしてあげる。
最高に楽しいショーになるようにね」
俺はジノルバス公爵に強力な幻惑をかける。
次に公爵の麻痺を解術する。
その上で指示を出す。
俺「言うとおりにする。いいね。目を閉じて」
ジノルバス公爵「わかった」
ジノルバス公爵は目を閉じた。
俺「今夜ショーに出すアレフモンキーはあそこが一番大きい子にしてね」
ジノルバス公爵「わかった」
俺「今夜のショーには1週間前に買った奴隷が出る」
ジノルバス公爵「そうだ」
俺「招待客に出演する子が奴隷じゃない、長女だというやつがいる。そんな奴は無視する」
ジノルバス公爵「わかった」
俺「今夜のショーに出る娘は奴隷の娘。どう見ても長女じゃない」
ジノルバス公爵「わかった」
俺「ショーが終わったら奴隷をよく見てね。
お前はその奴隷が長女と気付く。
ショーが終わったらだよ、いいね」
ジノルバス公爵「わかった」
俺「ただ、俺のこと、俺と会ったことは忘れる」
ジノルバス公爵「わかった」
俺は公爵の部屋を後にした。
長女を探す。メイドを見つけたので、メイドを誘導し、長女のところに案内させた。
長女は食堂で食事中であった。
誘導で食事を終わらせ、自室に向かわせる。
部屋で長女に幻惑をかけ、奴隷の首輪をはめる。
長女に命じ、服を全て脱がせる。
裸の長女をマジックポーチに収納した。
スパイゴーレムにショーの会場まで案内を頼んだ。
ショー会場を索敵で探る。
索敵には6名の反応があった。
隠密を発動し、会場に入る。
会場には2名の家来と、3名の下働きがショーの準備をしていた。
後1名は舞台の袖の小さな檻の中で、震えていた。
騒がれると手間なので、隠密を発動しながら近づく。
家来と下働きには喋れない、動けない程度の麻痺弾を打ち込む。檻の中の少女には睡眠弾を撃つ。
家来と下働きに次の幻惑をかける。
檻の長女は奴隷の少女見える。
俺のこと、幻惑をかけられた事を不審に感じない。
檻越しに奴隷の少女をマジックポーチに収納した。
代わりに長女を檻の中に入れる。
檻の長女に喋りくい程度の麻痺弾を撃つ。
続けて、長女にかけた幻惑を解いた。
最後に家来と下働きの麻痺を解術した。
これで今夜のショーの準備は完了した。
ジノルバス公爵には強い幻惑をかけた。
ショーが終わるまで、公爵は檻の中の少女を長女とは認識できない。
見知らぬ奴隷の少女に見えるはずだ。
9時から始まるショーで何が起こるか。
招待客の友人、知人には幻惑も誘導もかけていない。
この狂気で彩られたショーの観客になってもらおう。
後はスパイゴーレムが監視、記録する。
結果は明日確認しよう。
俺は病院に移転した。
奴隷の少女を神聖聖女旅団に預けるため、ナンシーを訪ねた。
俺「ナンシー、少女を1人、神聖聖女旅団で受け入れて」
ナンシー「事情を説明してくれ」
俺「ジノルバス公爵の所からさらって来た。
獣姦ショー用に用意された奴隷。
ナンシーのところで受け入れてほしい」
マジックポーチから少女を取り出す。
ナンシー「分かった。怪我とかは?」
ナンシーに説明しながら、奴隷の首輪を外す作業を並行して行った。
俺「大丈夫、寝てるだけ、もうじき目覚めるはず」
ナンシー「もうじき9時だぞ。今日は『あかりの日』だろ。後はこちらでなんとかする」
俺「感謝、じゃあ行くね」
俺はナンシーにキスをして、急いで魔道具工房に移転した。
9時には十分間に合った。
あかりの嬉しそうな声が俺を出迎えた。




