表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/56

13魔法研究

朝、俺はセーフハウスで目覚めた。

イステナ様にお祈りをした格好のまま、崩れ落ちる姿勢で寝ていたため、体が痛い。

俺は昨日のことを思い出し、俺の中を探るとスキルと同じ位置づけで教育IDを感じる。

説明や使い方も思い出せる。使徒訓練で体をほぐした後、試してみよう。


待ちに待った魔法の時間だ。

俺は教育IDを発動する。

すると目の前に少年が現れた。

少年は半透明だ。

仮想現実みたいだ。

少年は問いかけてきた。

少年「私は教育IDの案内役です。

利用開始を宣言されますか?」

俺「魔法の勉強を始めたいのですが」

少年「教育IDは、あなたが利用開始を宣言して初めて利用可能となります。

利用開始を宣言されますか?」

俺「利用します」

少年「利用開始を受理しました。

あなたは現時点から教育IDの機能を利用可能です。

私は教育IDの案内役から、あなたのお世話役となりました。

これから、教育IDの概要と利用方法および利用に関するルール、利用条件、悪用に関する罰則事項をお話しします。よろしいでしょうか」

俺「あ、はい」


お世話役が説明してくれた。

教育IDとは教育コンテンツの集合で、魔法を含め、全ての学問の論理、訓練、実習を含む。

俺の教育IDは全てのコンテンツを学習できるそう。

ただ、コンテンツは3億くらいあり、どのコンテンツをどの順で学べば良いかは教育IDに精通していないと不可能。

お世話役はそこら辺をサポートしてくれる。

コンテンツは合否、成績点数が付く。合否、成績点数は次のコンテンツの取得条件にもなっている場合があり、成績が悪いと取得できないコンテンツがある。

お世話役は教師、トレーナー、アドバイザー、友達になってくれるそう。


俺「万能なんですね。

ところで、お世話役さんは男ですよね」

お世話役「今は男です。

性別は女にもまれます。

あなたが決めていただいてかまいません。

今は年齢は18歳ですが、

3歳から200歳まで指定できます。

ご指定ください。

もし、性別、年齢を指定される場合、

最初に名前をつけてください」

俺「俺がお世話役さんの名前つけていいんですか」

お世話役「私はあなた専用のお世話役です。

できましたら素敵な名前をお付けください」

俺「じゃあ『タマ』で」

お世話役「タマですか、ありがとうございます。

由来などお聞きできますか」

俺「サ○○さんのアイドルの名前です。

サ○○さんのキャラで一番好きなんで」

タマ「理解不能ですが、記憶しておきます。

次は性別を決めてください」

俺「両方で」

タマ「え! 両方、理解不能です」

俺「タマの気分で、今日は男、明日が女、

気分でお願いします」

タマ「はい、理解しました。

年齢はどうしましょう」

俺「タマの気分で」

タマ「はい、理解しました」

俺「俺の名前は優斗、これからは優斗と呼んで、

あと敬称は付けないで、敬語も不可で」

タマ「はい、理解しました」

俺「あとタマが女の時はS気味で、

せめてくれると嬉しいです」

タマ「いいえ、恋人のロールは別料金です」


魔法を学ぶ方法をタマが説明してくれた。

・コンテンツを学ぶためには権限が必要になる

・権限には利用者権限と管理者権限がある

・利用者権限は初級、中級、上級の段階がある。

・管理者権限は初級、中級、上級の段階がある。

・利用者権限、管理者権限共、初級、中級、上級の順でしか取得できない。

・各権限の段階を取得するには試験に合格するなどの条件がある


タマ「優斗は利用者権限初級を目指してください。

最初に利用者権限初級の性格テストを受けていただきます。

性格テストをパスしないと、コンテンツは学べません。

性格テストは2時間かかります。

中断できません。

また不合格になると、

欠格期間として1年は再受験できません」

俺「性格テストって無茶、重要なんですね。

何するか教えてください」

タマ「まづ横になって休んでください。

優斗は仮想の世界に呼び出されます。

夢を見ている状態に近いですが、

意識ははっきりしています。

仮想世界では『ある状況』が設定されます。

優斗はその状況で自由に行動してください。

一切の制約はありません。

優斗の行動は採点され、合否が決まります。

また、性格テストが終了した時点で、

テスト中の記憶は消去されます。

注意点があります。

テスト終了時、恥ずかしい思いをしない為、

テスト前に必ずトイレを済ませてください」


お昼までは後1時間、俺は迷った。

テスト時間が収まらない。

午後の巡回、食料探しはセーフハウスの安全上、

必須で外せない。

夕食後、連続して取れる時間は1時間半。

テストを明日午前中に回せば良いが、

1日、魔法の勉強の開始が遅れる。

俺は決めた。

昼飯を抜き、今から2時間テストを受けよう。

しかし、魔法の研究するために日課を組み替える必要があるか。

後で考えよう。


「タマ、今からテストを始めてほしい」と頼んだ。

タマは俺にベッドで横になるよう指示した。

タマ「目を閉じてください。

それを合図にテストを始めます」


    *    *


タマ「テストが終わりました。

体調は大丈夫ですか」

俺「ありがとう、タマ。結果は?」

タマ「おめでとうございます。合格です」

俺は人見知りだ。

タマがいて恥ずかしいので、気持ちを抑えた。

誰もいなかったら『祝合格踊り』を踊っていた。

俺「一旦、教育IDを終了する」

タマ「了解です。ところで、

『祝合格踊り』は見せていただけないのですか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ