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魔物図鑑  作者: 龍崎 明
パターン一
5/18

魔竜系

魔竜系

 爬虫類が魔力に影響された魔物の系統。魔物の最強種とされる。

 性質によって、三種類に大別される。弱い順に、亜竜、三竜、真竜である。


亜竜レプタイル

 逆鱗を持たない本来なら竜とは呼べない爬虫類。


翼竜ワイバーン 脅威度:C

 前足が翼となった蜥蜴。飛行というより滑空している。一応、火を吹ける。刺々しい尻尾で攻撃してくるが、毒はない。傷口が化膿したのを勘違いしたことによる迷信である。


走竜ラプター 脅威度:D

 二足歩行する小型の蜥蜴。前足は割と器用で、物を両前足で掴むことができる。荒地でも馬並みの速度で動ける。


蛇竜ウァーム 脅威度:C

 巨大な蛇。砂漠地帯で砂中を泳ぐように移動する。


海蛇竜シーサーペント 脅威度:C

 海に棲息する蛇竜。船を沈没させる迷惑な魔物。なお、肺呼吸。


獣竜リザード 脅威度:D

 大きな蜥蜴。体高が低いので、戦い難い。


暴走竜タイラント 脅威度:C

 大きな走竜。非常に凶暴で、森の木々を薙ぎ倒しながら、獲物を追いかける。そのため、体中に生傷が絶えない。


双頭毒蛇アンフィスバエナ 脅威度:C

 砂漠に棲む双頭の蛇。毒を吐く。獅子蟻の天敵。


病蛇アヤタル 脅威度:C

 感染力の強い病毒を吐く蛇。また、その病毒が白い液体であるために、蛇に授乳しているという迷信がある。


避役クァール 脅威度:C

 体色を変化させ、風景に紛れ込むとても小さな亜竜。また、舌が非常に長く、伸長速度は音速に迫り、狙った獲物を逃すことは少ない。


槍蛇ヤクルス 脅威度:D

 頭部に鋭い角を持つ蛇。木登りを得意とし、高枝から下を通った獲物に角を突き出して襲い掛かる。




三竜

 逆鱗を持つ竜。生息域でさらに三種類に分けられる。


飛竜

 三竜の一。空中を飛ぶ竜。前足が翼となっている。


蛇尾鳥コカトリス 脅威度:B

 とある龍種の魔力に影響された飛竜。巨大な雄鶏に蛇の尾が生えたような姿をしているが、分類は竜であり、羽毛の下には鱗が生えている。その吐息は石化の呪いが含まれている。


落陽竜テメロッソ・エルドラゴ 脅威度:A

 かつて栄華を極めた都市を一夜にして滅ぼした伝承を有する飛竜。小さな太陽の如き火球を吐く。


輝瞳竜ウイーヴル 脅威度:B

 宝石の瞳を有する飛竜。息吹の属性が瞳の宝石によって変わる。


三叉翼蛇ゲリュオン 脅威度:B

 三つ首の翼を持つ蛇で飛竜。火を吹き、心臓も三つありしぶとい。


翼蛇ナーガ 脅威度:C

 空を飛ぶ蛇。雨を降らせるチカラを持つ。天敵は王鳥。


翼蛇王ナーガラージャ 脅威度:A

 長き時を生き延びた翼蛇。嵐属性の魔法を行使する。


夢魔竜メリュジーヌ 脅威度:B

 美女の上半身に、竜翼と蛇の下半身をした飛竜。性質は夢魔に近く、淫夢を見せるチカラを持つが、これは求愛行動である。知能は人間と同等で、交配すると竜鱗族を産むとされる。夢魔竜自体がどのように産まれるのかは不明。




泳竜

 三竜の一。水中を泳ぐ竜。前足が鰭となっている。


枯毒竜ニーズヘッグ 脅威度:A

 湖に棲み、周囲の植物を枯らしてしまう毒を吐く泳竜。陸上でも活動はでき、主食は枯らした植物。周囲の植物を根こそぎ食べ終えると、鰭を翼にして移動する。空中戦は苦手。毒は植物以外にも致死性である。


毒沼大蛇ヒュドラ 脅威度:A

 沼に棲む九頭の大蛇。不治の毒血が流れ、再生能力の高い不死身の泳竜。ただし、その傷を焼けば、再生を妨げることができる。毒性の正体は、過回復である。


竜宮姫ニライカナイ 脅威度:A

 その名の通り竜宮城と呼ばれる海底宮殿で暮らす泳竜。伝承では乙姫と呼ばれる個体が確認される。人化の術を使うが、竜の姿もまた、格別に美しいとされ、鱗はエメラルドグリーンに輝いている。水魔系の多くを従えるチカラを持つ。


蓬莱亀竜シャングリラ 脅威度:S

 東方に伝わる海中の理想郷の正体である島に匹敵する亀竜。山のように見える甲羅には希少な海藻系霊草が生い茂っている。また、その霊草の力によって、この亀竜は不老不死であるという伝説もある。


水害竜ガルグイユ 脅威度:B

 長い首をした泳竜。名の通り、洪水を引き起こすチカラがある。河川に好んで棲息する。その頭部は、悪魔像のモデルとされている。


霧湖竜ブロッケン 脅威度:B

 湖に棲息する泳竜。霧を発生されるチカラを持ち、その霧の中に長い首の影が時折、見られる。性格は、臆病なのか人前に姿を見えることは滅多にない。




駆竜

 三竜の一。地上を駆ける竜。翼も鰭もない。


毒亀竜タラスク 脅威度:B

 とある龍種の魔力に影響された駆竜。獅子のような鬣と亀の甲羅状の鱗を持った六本脚で、毒炎を吐く。沼地に棲息している。


炎亀竜ペルーダ 脅威度:B

 川辺に棲息する亀竜。駆竜ではあるが、浮袋に相当する臓器があるらしく、巨体でありながら水に浮かぶ。頭と尾は蛇のように長く、甲羅状の鱗の間からは緑色の毛が生えている。また、それに紛れるように毒棘も生えており、火を吐く。毒亀竜と異なり、人里近くに棲み着くことも多く、この魔竜による被害は甚大。ただ、尻尾を切断すると、著しく弱る。研究者曰く、尻尾に魔力が集中しているためらしいが、その理由は不明。一説によれば、浮袋に相当する臓器に空気を溜め込むが、それによって身体の内のほとんどが空気に占領されるために、尻尾に魔力が流れるのではないかとされる。


雷蛇竜リントヴルム 脅威度:B

 俊敏性に優れた駆竜。蛇竜のような姿だが、短いながらも四肢を有する。雷を吐く。


氷蛇竜ヴリトラ 脅威度:A

 蛇竜に似た駆竜。標高が高く、年中、雪で覆われるような山脈の頂上を好んで棲息地とする。自身もまた氷属性の魔力を放ち、雪解け水を堰き止めてしまうことがある。瞳は黄色く、魔鉱石を鍛えた刃でなければ傷つけることさえできない漆黒の竜鱗を生やしている。


毒蛇竜ムシュフシュ 脅威度:B

 蛇竜のような姿に、強靱な四肢と蠍尾を持つ駆竜。猛毒を持ち、また、狡猾な性質である。


人蛇鬼メドゥーサ 脅威度:B

 姿は人蛇に似るが、髪が蛇となりその相貌はひどく醜い。石化の魔眼を有する。


人蛇鬼神ゴルゴーン 脅威度:A

 数多のの魔眼を有する大蛇。四本の腕を持つ女巨人でもあり、人蛇鬼たちの神。その血は、霊薬(エリクサー)の材料の一つ。


冥砂竜アメミット 脅威度:B

 砂漠地帯に棲息する駆竜。鰐のような頭部に獅子の鬣を持ち、その胴は河馬のように大きい。昼間は砂の中に潜って眠り、夜に活動する。かなりの貪食で、伝承によれば、魂さえも喰らう者として語られている。


冥王蛇イグ 脅威度:S

 地底に棲む駆竜。蛇竜たちの王であり、蛇竜たちを傷つけられることを嫌う。また、生物を斑紋のある蛇に変える呪いを行使し、人化の術を使う。




真竜ドラゴン

 正真正銘の竜。竜の中の竜。強大な息吹(ブレス)を放ち、強靭な四肢と翼と尾を備えた姿をしている。特に強大な五種族は、五色竜と呼ばれる。


黄金竜コガネリュウ 脅威度:S

 黄金の鱗と紫色の瞳をした五色竜の一。雷雲に覆われた山頂に棲まう最強の竜。五色竜の中では最も小柄。


黒鉄竜クロガネリュウ 脅威度:S

 漆黒の鱗と紅色の瞳をした五色竜の一。溶岩浴をするほどに強靭な最硬の竜。白銀竜とは雌雄の関係にあり、こちらは雄。


白銀竜シロガネリュウ 脅威度:S

 白銀の鱗と蒼色の瞳をした五色竜の一。猛吹雪に晒された山頂に棲まう最速の竜。黒鉄竜とは雌雄の関係にあり、こちらは雌。


青鉛竜アオガネリュウ 脅威度:S

 紺碧の鱗と緑色の瞳をした五色竜の一。猛毒の湖沼地帯に棲まう最悪の竜。五色竜の中で最も再生能力が高いが、自身の猛毒によって鱗の強度や飛行能力が失われている。


赤銅竜アカガネリュウ 脅威度:S

 深紅の鱗と黄色の瞳をした五色竜の一。灼熱にして極寒の砂漠地帯に棲まう最大の竜。あまりの巨体に飛行能力は失われ、砂中を泳ぐように移動するが、五色竜の中で最も弱い。


白金竜プラチナドラゴン 脅威度:S

 黒鉄竜と白銀竜の間に産まれる突然変異。竜卵湖と呼ばれる竜に気に入られた湖で産み落とされた卵は通常、白いが、白金竜の卵はやや金属光沢を有する。そのため、育児放棄されるが、両親よりも硬く速く、さらには光と闇の属性を有するため、幼竜の時から非常に強く問題は無い。成長すれば、五色竜最強の黄金竜よりも強くなる。


呪宝竜ファフニール 脅威度:A

 呪われた財宝を守護する真竜。財宝に触れた人間はこの邪竜に姿を変えられてしまう。毒を吹く。


蛇身怪母エキドナ 脅威度:A

 人蛇に似た美しい女巨人。大翼で空を飛び、魅了の魔眼で生物を惑わせる。怪物たちの母と伝わる。


百頭巨竜テュポーン 脅威度:S

 消えぬ業火を吹く百の頭を持つ恐るべき巨躯の竜。蛇身怪母と雌雄の関係にあり、数多の怪物の父となる存在。


大海母竜ティアマト 脅威度:S

 大海に棲息する超巨大な真竜。温厚な性格で、彼女の海域には、彼女から溢れた魔力に惹かれた多くの魔物たちが、その魔力を糧として争うことなく棲み着いている。

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