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魔物図鑑  作者: 龍崎 明
パターン一
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基礎知識

魔物

 魔力に影響された動植物その他。体内に、魔力が凝固した魔石を有する。


魔族

 対話可能な程の知恵を得た魔物。国を建てることもある。


魔王

 魔族の王。魔族は武力においての実力至上主義であるため、その地で最も強い存在。


脅威度

 人類が魔物の脅威の度合いを指標化したもの。上から、S、A、B、C、D、E、F、Gの八段階。なお、冒険者の闘級もこれで表されるが、実力者とされるのはC級からである。


魔力エーテル

 欲望を象る霊的エネルギー。龍脈を通じて世界を巡り、龍穴から噴出している。魔法学においては、体内魔力をオド、体外魔力をマナと呼ぶが、本質的に違いはない。


正と負、中庸

 欲望を象る魔力は、喜びや愛をはじめとした正の欲望、怒りや嘆きをはじめとした負の欲望と象る欲望によってその性質を変える。

 正の欲望を象る魔力に影響されることを神化と呼び、神化した存在は優しく穏やかな善性を獲得する。

 負の欲望を象る魔力に影響されることを魔化と呼び、魔化した存在は凶暴で狡猾な悪性を獲得する。

 正の魔力はその身に留めようとし、負の魔力はなるべく排そうとするため、欲望の強い人里近くでは、正と負が混じり合い力の弱い魔物が、人里から遠くでは負の魔力の濃度が上昇し、力の強い魔物が棲息することになる。

 なお、欲望を象らない中庸な魔力に影響されることは精霊化と呼び、自然との調和を図る性質を獲得する。


属性

 世界を構成する事象を七つに大別したもの。人間は、生まれつきどれか一つの属性を魔力に宿し、これを魔法として行使する。


炎属性

 運動の加速を司る。火属性とも呼び、主に燃焼や爆発を引き起こす。

氷属性

 運動の減速を司る。水属性とも呼び、主に液体操作や冷凍を引き起こす。

嵐属性

 物質の破壊を司る。風属性とも呼び、主に気体操作や雷電を引き起こす。

地属性

 物質の創造を司る。土属性とも呼び、主に固体操作や錬金を引き起こす。

樹属性

 生命の概念を司る。木属性とも呼び、主に治癒や毒物生成を引き起こす。

光属性

 時間の概念を司る。主に、光熱や加速を引き起こす。

闇属性

 空間の概念を司る。主に、重力増幅や転移を引き起こす。


精霊

 広義には魔物に含まれる。魔石を核として、魔力のみで仮初のカラダを象る。世界の意思の具象とされる。なお、精霊の魔石は、精霊石と呼ばれ、魔力でカラダを象る精霊は魔物と違い、精霊石の状態では休眠しているに過ぎず、魔力を供給すれば復活または覚醒する。


火蜥蜴サラマンダー

 火の精霊。赤い蜥蜴の姿で現れるが、そのカラダは火である。火山などにおり、直情的な性格。

水婦ウェンディーネ

 水の精霊。薄衣を纏う貴婦人の姿で現れるが、そのカラダは水である。湖沼などにおり、気まぐれな性格。

風子シルフ

 風の精霊。中性的な子どもの姿で現れるが、そのカラダは空気である。峡谷などにおり、無邪気な性格。 

土小人ノーム

 土の精霊。小さな人の姿で現れるが、そのカラダは土である。砂漠などにおり、温厚な性格。

木乙女ドライアド

 木の精霊。少女の姿で現れるが、そのカラダは植物である。森林などにおり、天然な性格。

天鳥フェニクス

 光の精霊。輝く鳥の姿で現れるが、そのカラダは光である。天空におり、明るい性格。

冥犬ケルベロス

 闇の精霊。漆黒の三つ首犬の姿で現れるが、そのカラダは闇である。地底におり、暗い性格。


精霊王

 下記の龍種と同等の力を備えた古き精霊。悠久の時を経て成長を遂げた精霊の王。


炎鬼帝イフリート

 火の精霊王。燃え上がる鬼のような双角、巨人に匹敵する巨体を備えた姿をしている。

氷狼君ヴァナルガンド

 水の精霊王。氷柱でできた一本角を有し、雪でできた巨大な白狼の姿をしている。

嵐竜皇バハムート

 風の精霊王。嵐を纏う大翼を広げ、雷を発する双角を持ち、逞しい四肢と尾を有する竜の姿をしている。

地獣王ベヘモット

 土の精霊王。山脈が如き巨体に、鉱物でできた牛のような双角を備えた獣の姿をしている。

樹冠龍ウロボロス

 木の精霊王。植物で編まれた巨大な蛇のような姿をしている。

時空主クロノス=カイロス

 光と闇の精霊王。闇の人型に、光のローブを纏った姿をしている。光の人型に、闇のローブを纏った姿をしている。二体一組の存在で、どちらがどちらと決まっているわけでは無い。


龍種

 龍脈を流れる魔力の噴出点である龍穴の膨大な魔力から誕生する精霊の一種。龍穴の正常を守護する存在であり、古くは神霊とも呼ばれた。竜とは異なる。


精霊樹ユグドラシル

 世界各地に生える巨木。世界を漂う魔力を吸収し、龍脈によって世界に行き渡らせる役割がある。


妖精

 受肉した精霊、世界の守護者とされ、精霊樹の近くに棲んでいる。精霊と契約しやすい性質を有する。


森妖精エルフ

 嵐と樹の精霊に愛されやすい妖精。森林の精霊樹の元に棲む。

山妖精ドワーフ

 炎と地の精霊に愛されやすい妖精。山脈の精霊樹の元に棲む。

犬妖精クーシー

 氷の精霊に愛されやすい妖精。雪国の精霊樹の元に棲む。

猫妖精ケットシー

 光と闇の精霊に愛されやすい妖精。決まった精霊樹の元には棲まず、世界各地を渡り歩く。


獣人セリアン

 獣の特徴(耳と尾)を備えた人類。元を辿れば、人間と妖精の混血。蔑視する地域では、亜人と呼ばれてしまう。


犬系獣人

 犬妖精との混血とされる。雹狼(フェンリル)族、狐火(キュウビ)族、雷狸(ライジュウ)族の三種族が確認されている。

猫系獣人

 猫妖精との混血とされる。獅炎(シエン)族、雷虎(ライコ)族、雪豹(スノウ)族の三種族が確認されている。


人類

 人間をはじめ、それと交配可能な妖精、獣人の総称。

 神化した人類を聖人、魔化した人類を魔人、精霊化した人類を仙人と呼ぶ。

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