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あけよんのプチユーモアエピ

温もり

作者: あけよん

キャッチコピーは重要である。色んなものに付けられている。押し出したいものやオススメな物には必ずと言って良いほど付けられている。


秋も深まった昼下がり、私はコンビニへ寄った。肌寒かったので何か、温かい物でも食べたくなったのだ。

レジ側にあるホットスナックを見ると美味しそうな物がいっぱいある。アメリカンドックやフランクフルト、唐揚げなど。


(さて、どれにしようかな)


とりあえずレジに並んだ。前には二人お客さんがいた。私は三番目だ。

並びながら選んでいるとふと気づいた。中華マンも種類が多く揃えてある。私は中華マンを食べる事にした。

中華マンにはそれぞれキャッチコピーが付いていた。店員さんが厚紙に一言書いて、それををハートや楕円など色んな形に切ってケースに貼り付けているのだ。


「二番目にお待ちのお客様、こちらへどうぞ」


一つ前の客が隣のレジへ行った。


「ありがとうございました」


それとほぼ同時に一番前の客の会計が終わりにあっという間に私の番になってしまった。油断していた。まだ何にするか決まっていない。

何でも良いか。どうせ中華マンは大体の物が好物だ。そう思い目に着いた物を注文した。


「すいません、えー、『新商品!激ウマ!塩豚マン』を一つください」


「はい?塩豚マン...?」


「はい」


目に着いたのをそのまま言ってしまったので、あろう事か厚紙に書かれてあるキャッチコピーまで全部読んで注文してしまった。


地味に恥ずかしかった。

中華マンを食べなくても火照った。

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