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モコモコおててで異世界を歩く。  作者: 壱菜
モコモコおてては旅に出る。
69/83

もこ日記。-1-


2日目はロアンの謝罪から1日が始まった。

昨日、レディーの体を撫で回した行為に対しての謝罪だ。誰からか聞いたのか、逆に何も気付かない方が気まずい雰囲気が漂うこともなかった気がするが…。私が忘れればよかっただけなのに。「本当に申し訳ない。」と頭を下げるロアンに同情する。

頭を下げ続けるロアンに対し、言葉が通じないからと意を決して足にすり寄った。

仲直りが成立し、2日目はただバナナの葉に座ってお互い何も発しなく目を合わせるだけにした。


3日目は、ロアンが木蓮お手製のサンドイッチを持参して昼食を一緒に摂った。距離は近くなったように感じる。


4日目。

ロアンの隣に座るようになる。


5日目。

ロアンの手に微かに触れる。


6日目。

ロアンの目を見て手を触れる。


7日目。

ロアンの手を握れるようになる。ドキドキした。


こんな感じであっという間に一週間が過ぎ、痺れを切らしたのは当の本人達ではなくアクアだった。

アクアは3日目あたりから私に「何故恥ずかしがるのか」とか「好きだから意識してるのか」とか、余計なことばかり言う。こんなイケメンに惚れるなんて恐れ多い。

5日目から私に何を言っても変わらないと気付き、ロアンに「さっさと手を繋げ」とか「男は強引な方がモテる」とか、更に余計なことを吹き込み始めた。

しかし、ロアンはアクアとは違い紳士だった。

私が異性との距離の取り方が分からないと理解していたようで、私から近付くのを待っている。 


一週間でだいぶ心の距離も近づけたように思える。

次の週からはしっかり手を繋ぎ、魔力をお互いに流す練習を始めた。


8日目。 

魔力が強すぎてロアンの後ろに流した髪が逆立つ。


9日目。

魔力が強すぎてロアンの服が弾け飛ぶ。


10日目。

少しずつロアンの魔力が混ざるような気がする。気が抜けて魔力が暴走し、ロアンの髪の毛が爆発する。


11日目。

ロアンの魔力を感じ、魔力の暴走が少なく威力も弱くなった気がする。


12日目。

ちょっとおやすみ。

森の中の動物を探したが、お尻を向けて逃げてしまう。何故だ。お肉だと意識したのがバレてしまったのか?


13日目。

一日休んだからか、魔力を感じ取れやすくなったような…?


14日目。

魔力を完全に感じ取れるようになる。アクアうるさいっ!


手を繋ぐのは慣れた。

勿論、緊張もするし邪心をなくすことはできず、最初は魔力が暴走してロアンに迷惑をかけた。

髪の毛が逆立った時は笑いそうになり、服が弾け飛んだ時は筋肉がついた胸板を至近距離で見てしまい卒倒しかけた。

少し慣れてきたからと気を抜けば暴走するし、気を入れ過ぎるとまた暴走する。調整が難しい。


ロアンは火魔法が得意で、私自身は風魔法が一番しっくりくるようだ。 

だけど不思議なことに、小さな火は出せるし、水も蛇口チョロチョロ程度に出る。土から若葉も生やせる。光魔法は目が眩むほど眩しい光を放つし、闇は禁術だと言われ、全てにおいて少しずつは魔力があるようだ。まぁ、どっち付かずの中途半端ってことだよね。

そのなかで安定した風魔法を使用することに決めたのだ。


体を乾かすように心の中を穏やかな風で満たす。

そこにロアンの温かな火が入るが、風と火が交わることができず、バチっと手に火花が散り手が離れる。


うにゃうみゃうぅ(ごめんなさぃぃ)


頭に大きな手が乗り、ゆっくり撫でる。

魔力を感じることはできるようになっても、ロアンの魔力と自分の魔力を絡ませる事が難しい。

自分の魔力を糸状にして、更にロアンの魔力を糸状にする。それをぐるぐると二つ編みのようにするらしいのだが…。髪の毛を結ったことがない私には理解ができず。どうしても絡まってしまうのだ。

木蓮や白蓮の髪の毛で練習をしたが、何故か絡まってしまう。何故だ?猫の手だからか?猫の手でもできないからイメージも上手くいかず毎度弾かれてしまうのか?


「考え過ぎは余計に頭が混乱してしまう。今日は終わりにしよう。まだ時間はあるんだ、ゆっくり少しずつできるようになればいい。」


頭を抱える私に対し、優しい声が降ってくる。

小さく頷くと体がふわりと浮き、そのままロアンの肩に抱えられその場から離れた。

最近は行動する時は肩に乗せられる。アクアにまた何か言われたのか、ロアンはロアンなりに考えたスキンシップの取り方なのだろう。私自身は最初は恥ずかしかったが、毎日行きも帰りも抱えられれば慣れてしまい、しかも猫の足とは違い移動が速いとなれば楽できる方がいいと甘えている。


みんながいるところに戻れば第一声に「まだ契約できないの?」とアクアからの嫌味が。

殴りたいけど結界に邪魔されるから、アクアの影をおもいっきり踏んづけた。ふんっだ。

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