もこは目を覚ます。
人間人生最後の日。
後頭部に衝撃を受け、意識を失ってから目覚めた私は、眩しい光に目を細めた。
木々の隙間から漏れる光。
天国の階段が本当にあるならきっとこんなに眩しくて輝かしくて神秘的なんだろうなと思う。
公園で叫んだ後の記憶がない…
覚えているのは、ベンチでいちゃついていたカップルの冷めた瞳。
一瞬でも鮮明に覚えていたのは、美男と野獣カップルだったからだ。
年の差三回り以上ありそうな二人組。
若いイケメンに肩を抱かれ、イケメンの胸に手を添えていた女性は自分の母親と同い年くらいの熟女だ。
やっぱり不公平だ。何故私には彼氏ができない。
この身長が原因なのか!?
この汚らしい髪が原因なのか!?
……いや、違う。
一番の原因は響だ。
12歳離れた弟は可愛かった。
真っ白な肌に、天使の輪が浮かぶ髪、整っているパーツが配置よく置かれた顔。
そんな弟は可愛くて凄く憎らしかった。
小さい時から姉の私に懐いていた響は私が育てたようなものだ。
響が小学校高学年になるまでお風呂は毎日一緒に入り、高校上がるまで一緒の布団で寝た。
いつからだろうか、スキンシップが激しくなったのは。
きっとあの時からだ。
私が初めて恋をしたあの春。
--確か響が高校三年生の時。
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