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モコモコおててで異世界を歩く。  作者: 壱菜
モコモコおてては旅に出る。
31/83

もこは機嫌がいい。


「もこさん、この風ですとウルール島まで一週間はかかります。もこさんの症状からしてまだ軽度のようですので、一度街に降りて買い物でもしませんか??」


--か、買い物!!


「もこさんは猫さんなので尻尾にリボンとかいかがですか?」


--リボンっ!!


だらんと床に下がっていた尻尾が徐々に上がり、先っぽがゆらゆら揺れる。


「普段精霊は人里に行くことがあまりありません。契約者に同行し視察などで色んな街に行きましたが一度も一人で行くことがなかったので…」


「んにゃ。」


「今回、この旅について契約者に相談したところ、初めてお給金を頂きました。」



金の簪を出した時と同じ小さな風が手のひらに集まり、消えた後はパンパンに肥えた麻袋が残る。

いつも儚げに笑う白蓮を見てきた私は、こんなにも無邪気に笑う白蓮を初めて見る。

よほど給金が嬉しかったのか、初めての買い物に興奮しているのか、真っ白な頬に赤みが帯びていて可愛いなと心の中で呟く。



「2日ほど飛ぶとルイバナにある港町ウクアに着きます。小さな街でますが、港町なので新鮮な食べ物や他国の品物が揃うと聞いたことがあります。」


直角に上がった尻尾の先が興奮を抑えきれなくバサバサ揺れる。


「一人だと心細いので、一緒にまわって頂けないでしょうか?」


うにゃにゃん(もちろん)っ!!」


白蓮の満面な笑みに笑顔で返す。


--わぁ、楽しみだ!!


昔の私だったら人混みが嫌で買い物なんて行かない。それにこれって、友達と街に遊びに行くってことだ。


初めてだ。

買い物に誘ってもらったことなんてない。

漫画とかドラマの世界でしか見たことがない体験をできるんだ!!


寿司はあるかな?

リボンはレースがいいかな?

白蓮と木蓮とお揃いがいいな。


ワクワクが止まらない。


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