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モコモコおててで異世界を歩く。  作者: 壱菜
モコモコおててになりました。
18/83

もこは美女に会う。


目の前に広がる緑。

その緑は風によってそよそよと空に舞う。

緑の隣には、透き通った白。

その白も緑同様、そよそよと空へ飛んで行ってしまいそうだ。


とても綺麗な色だった。

混ぜ物の全くない自然の色。


色は緑と白と違うけれど、とても似ていた。



「--ふにゃにゃみゃーん(ふたごさん)?」


緑と白は同時に目を見開く。


「えぇ、そうよ。」


ふわりと笑う緑。


「私たち双子なんです。」


ふわりと笑う白。


白は猫掴みされている私の両脇に長く細い指を

入れ、緑から受け取る。

圧迫された首が解放され、美味しい空気を肺いっぱい吸う。

目の前の二人を見比べ、髪の色、肌の色以外で違うところを探す。

けれど、見比べてもわからない程よく似ていた。



うにゃうみゃう(びじんさん)。」


「ふふふ、ありがとう」


本当に綺麗だ。

32年間の中で綺麗な人を何人も見てきたが、こんなにも神秘的な美女は初めて見た。



「猫ちゃんはどうしてここに?迷子になった?」


うんうん。と頭を振る。

緑が手を伸ばしヒゲの付いた眉間を優しく撫でる。

気持ちいー。と腕がピーンと伸び、ゴロゴロと喉がなる。



「猫さんは誰かの使い魔ですか??」


白は私を持ち上げていた腕が疲れたのか、左腕に座るように乗せ、顎を撫でる。

気持ちが良すぎて鼻の下が伸びる。



--使い魔?


頭をブンブン横に振る。


その返答に緑と白は視線を合わせた。



「タファーナ語は話せる?」


緑が目線を合わせ腰を低くする。

髪と同じ緑の瞳が一瞬光ったような気がした。


タファーナとはどこだろうか。

世界共通語でも人並み以下なのに…それ以外なんて考えただけでも頭が痛くなる。

これでもかってくらい頭を勢いよく振る。


また再び二人は視線を合わせ頷いた。



「猫さんは異世界から来てしまったのですね。」


--異世界…


白の言葉にすんなり納得できてしまった。

猫の姿も雀もどきも、髪の色が緑や白の神秘的な美女も。不可思議な出来事全て納得いく。


そっかぁ、異世界かぁ。と上下に頷いた。



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