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モコモコおててで異世界を歩く。  作者: 壱菜
モコモコおててになりました。
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もこは夢の中?



ちゅんちゅんと雀が鳴く声でふと我に返る。

早く帰らないと響に怒られる。


喧嘩別れをした響を思い出す。


私が蹴り上げた大事な場所は大丈夫だっただろうか…。

使い物にならなくなっていたらどうしよう…。

ご飯素直に奢っていればよかった…。

頭ぐちゃぐちゃにされても気にしなきゃよかった…。

どうやって機嫌を直してもらおう…。


やり過ぎたと後悔して悶々と悩む。


我慢の限界だったのだ。

ここ三年ほど、響は束縛とスキンシップが異常な程激しく、周りからは仲の良い姉弟ね。と言われつつも陰では異常だと思われている。


それもそのはずだ。

月曜から木曜は仕事が終われば響から家に着いたのかケータイに必ず連絡があり、信用できない時は母親にまで確認をする。

金曜は今回のように毎週、毎週、響のお迎え付き。なんて甘いものではなく、私の車に乗って同じ家に帰る。

いいように使われているだけだ。


働いている母に変わって響の面倒を見ていた私に負い目があるからか、両親は私たち二人のことについて特に口出すことはない。

響のスキンシップは家の中では全くなく、私が家にいれば干渉もしてこない。ケータイを除けばだ。


姉弟同士はケータイの中身を確認し合うのだろうか?

何度か疑問に思ったことがある。

特に見られてまずいものはないので響の好きなようにさせている。変な行動を起こせば、ケータイを壊されてしまうからだ。

ガラステーブルに突き刺さったケータイを筆頭にもう4台も壊されている。



--さて、帰ろう。

早く帰らないと響が怖い。


帰る前にさっきまで鳴いていた雀を見つけようとぐるりと公園内を見渡す。


すぐに異変を感じた。


公園内にこんな生い茂った森があっただろうか…

キョロキョロと周りを確認しても遊具もベンチもない。


何かがおかしい…

再びちゅんちゅんと雀の鳴き声が耳元で聞こえ、そちらの方に顔を向け--



「……に"ゃっ!!」


その場から飛び上がった。



土の中にいる餌を探しているのか、嘴を地面に突き刺す鳥。

ちゅんちゅんと鳴きながら餌を探す鳥は、私の知っている雀ではない。


……雀以外にちゅんちゅんと鳴く鳥がいただろうか。


ぐるぐると頭の中に色々な種類の鳥が浮かぶ。

しかし、知っている中でも雀のような鳴き声をする鳥はいない。


それならこの鳥はなんだ?

新種の鳥を発見したのだろうか。


白の体に黒のブチ柄で目が赤く、雀のように小さい鳥。

大きさと色が違うが、カラスにしか見えない。


鋭い嘴を地面に刺す雀もどきを観察しているともう一つ異変を感じた。



--あれ?地面が近い…?


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