第3話 青い彗星
十七歳の少女ナディア・ハーク少尉は、シートに腰を降ろして、コンソールの電源を入れる・・・
「ET-001ガンダール・・・
ナディア・ハーク少尉・・・
出ます!」
ガンダールは、宇宙空間に舞う。
『いいか?
この戦闘こそ、「機動兵器」による、初の戦闘だ!負けるなよ!』
「はい!」
ナディアは、壁面が360°モニター画面となっているコックピットで、こう感じていた。
-まるで、宇宙空間に生身でいるみたいね・・・-
「敵!」
敵機の大型機動兵器(ガンダールと同じ全高。強化機動服が5mだから、18m位と思われる。)が、迫る。
ナディアは、操縦桿のトリガーを押す。
ガンダールは、右手に持っていたビームライフルを構えてビームを撃つ!
着弾し、爆発四散する敵機・・・
十機ほど墜とした。
しかし・・・
『「青い彗星」だ!戦闘は避けろ!』
マッカーサー二世の声が、ヘルメット内に響く。
前方を見ると、青い機体が・・・
ギィィィ・・・ン!
青い機体は、レーザーソードを抜き放って、ガンダールに斬りかかってきた。
間一髪でレーザーソードで受けるガンダール・・・
「なんという反応速度だ・・・
データ以上ではないか・・・!」
マッカーサー二世は、驚愕していた。
「あの「青い彗星」を相手に・・・!」