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プロローグ
混沌の神の王・天空神ウラノスは、光と闇を生み出した。
そして、こう言った。
「二人で、宇宙を創造しなさい。」
時空の狭間、深淵の図書館・・・
そこで、一人の神が様子を見ていた。
「さて・・・
どうなることやら・・・」
彼は時を司る「時空神クロノス」の弟・司書神カイロスである。
-何故だ!
何故、お前はこうまで暴れまわるのだ!-
黄金に輝く竜・・・
いや、どちらかというと羽毛を持ち、鳥の翼を持つ竜に見える。
それが、相手に語り掛けた。
-全ては、破壊から産まれるのだ!-
漆黒に輝く竜・・・
それもまた、黄金の竜と似た姿をしていた。
両者は戦い続け、黄金の竜は、漆黒の竜を十二の破片に切り裂き、亜空間に封じた。
そして…
彼は、人の姿になり…
「光…
あれ…」
そう言った…
やがて…
ビッグバンが起こり、各所で化学反応を初め、恒星や惑星が誕生していく…