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高校生活。
孤立しながらも携帯を見ながらイヤホンを付けて動画を見ている少年がいた。『1、2、3…』と声が聞こえてきて、『パチンッ!』という音が聞こえる。
これは日本伝統文化に当たる一つである。昔から伝わってきており、戦争のように策を練るゲームとして扱われてきたもの。人々はこのボードゲームを将棋と呼んだ。
彼の名は天草昇。一見普通の男の子だが、小学生時代ではスーパーヒーローの逸材でもあった。十二歳にて奨励会三段に値することは滅多に無いことだ。流石、赤旗篠名人の弟子ということはある。そしてなにより奨励会に入ってから彼は一度も負けたことがない。負けたといってしまえば、彼のメンタルに問題があることだ。
家族の死である。
奨励会三段に昇段時に家族は交通事故に陥ったのであった。彼の心気に重い衝撃が襲ったのである。
それからはというもの、彼は奨励会を退会。奨励会を退会し、その時間を日々バイトに力を注げたのだ。最近ではお金が収まり、新たなバイト探しを求めている状況だ。
この局面…普通の人は師匠が不利に見えるが…。
『パッチーン!』
携帯の中から駒音が鳴り響く。その手は▲89香を駒台から指した手であった。
「そう…その手は誰もが気付かない妙手だ。」
昇は携帯に向かって呟く。赤旗名人が指された手により既に形勢が逆転している。受けの香になりながら、実は相手の王の広さを縛る、いわゆる詰めろ逃れの詰めろになっているのだ。
ふっ、最近の師匠は危なっかしいぜ。
気付けば俺は将棋を見ていた。そうだ…俺はまだ将棋が好きなんだ…。