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姫は勇者で魔法使い。  作者: 不忍唐傘
第一章 【姫と愉快な仲間たち】
4/26

#4

「姫様、逃げるなんてことは許しませんよ」


食事を食べ終えてから三時間程度経ってから、部屋を出ようとした瞬間、オルドルに捕まった。

やはりバレていたか……。


「だって……」


勉強ははよく分からぬのじゃ、と続けようとしたところ、オルドルがニコッと笑みを浮かべたため、反射的に口をつぐむ。

笑みとは言っても、明らかに目が笑っていないし、むしろ怒っている気がする。


「十六歳になったというのに、情けない……」


オルドルが空いているもう片方の手で目を覆い、嘆いているかのような動作をする。

本人曰く、嘆いているのではなく、目も当てられないと言いたいらしい。


「五年間も教えていれば分かるじゃろう!? 妾の才能の無さが!」


普通の学校に通おうものなら、あっという間に留年が確定するだろう。

我ながら驚異的に飲み込みや吸収が物凄い遅い。


それに、正直に言ってしまうと魔術関連についてはオルドルの説明よりもクロヌの説明の方が分かりやすい。

他はオルドルの方が分かりやすいから問題無いのだが、分かりやすさのレベルで解決するのならこんなに困っていない。


「それから、勉強をサボって勝手に町に出るのはお止めください。 何かあったら、私やクロヌの首が物理的に飛びかねません」


妾が勝手に出かけて怪我をしたら、オルドル達は打ち首……ということは流石に無いだろうが、確かに何らかの処罰が下るのはほぼ間違いないだろう。

特に護衛であるクロヌには、重いものが課せられる可能性が高い。


妾の行動一つで何人もの人の進退を左右することになるのか……。


「うむ、分かった! では、今日は外に出ない。 代わりに勉強もしない!」


我ながら妙案だと思う。

外に出れなくとも、クロヌ達と話していれば時間を潰すことは容易い。


「……お前、バカだろ」


さっきからずっと後ろで、彼自身が念のため、と携帯している銃の手入れをしているクロヌが顔を上げて言った。

もしも暴発してしまったら大変だ、と母上達は言うが、そもそも手入れ時は弾を抜いているのにどうやって暴発させられるのかが未だに謎である。


「愚問じゃな。 汝が思っているほどでは無いにしろ、間違いなく一般以下じゃ」

「誇れることじゃないからな」


ビシッと胸を張って言った妾に、間髪入れずにクロヌがツッコミをいれる。

……張れるほど胸が無いのは承知の内だ。


「うぬ? そういえば、ミコガミはどこへ行ったのじゃ?」


クロヌとオルドル両名に問いかけてみる。


「あぁ、ミコガミなら訓練に出てるぞ」


その問いに対し、クロヌからすぐに返事が返ってきた。


詳しいことはよく解らないが、ミコガミとクロヌは部隊は違うものの騎士団に所属していて、ほぼ毎日訓練に出ている。

確か、クロヌは妾のボディガードというなかなか重大な仕事があるから遠征にいくことは無いという特典があったはず。

ミコガミは妾の友人ではあるが、実質ボディガードポジションにカウントされているらしく、遠征に選ばれることはないらしい。

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