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テトラクロノス

作者:火とかげ
最新エピソード掲載日:2026/03/22
王の継承者は、必ず手にコインを握って生を享ける。
その色は、王国の未来を映す兆しとして人々に信じられていた。

魔法という、世界を蝕む呪いの力。
そして、王たちが生まれながらに手にする不思議なコイン。

そのふたつを宿す王国アノジェアは、大陸に覇を唱えてきた。
だがアノジェアには、
それら力の暴走を制御するための秘匿された学術機関があった。

その名は、禁学の塔。
通常の学問が新たな可能性を探り、光を目指すものだとすれば、
そこにあるのは、過剰な可能性を封じ、
世界を安定に導くための密やかな夜の思索――不可能証明。

リウレン・ルゼリア。
彼はかつて、己の師が示した不可能証明の余波で、
最も大切な友を失った。
交わした最後の言葉を信じて、彼はこの世界から、
ひとつの可能性を永遠に追放しようとしている。

そして、ゼル。
強大な魔法がその代償として奪うもの、
それが「未来の可能性」であると彼が知ったとき、
この世界の運命の歯車は、音もなく動き出した。

あるいは。
緋銀という稀な色のコインを手に、新たな王が生まれたあの日か。
届かぬ思いを抱えた少女が、おとぎ話の巨大な手を夢に見た夜か。
偽りの記憶に苦しむ少年が、神話の影さす王都に迷い込んだ午後か。
そう、世界は、底知れぬ悪意の持ち主のいたずらな指先に、
ずっと歪まされ続けていたのかもしれない。

それでも――
今度こそ、この世界から誰も消させはしない。

リウレンの証明が、
この幾重にも折り重なった因果の螺旋にもたらすものは何か。

ゼルが手にした神秘の時計が最後に告げるのは、
果たして誰のための時間か。

森の優しい歌に呑まれて友人が姿を消したあの時に、
胸に灯したその誓いの結末を、まだ誰も知らない。
第1章 わたしがたとえ、目覚めなくても
イルシリア
2026/03/22 21:49
リウレン
2026/03/22 21:57
セレナ
2026/03/22 21:59
青空の魔法
2026/03/22 22:00
ゼル
2026/03/22 22:02
神さまの背中
2026/03/22 22:06
迷宮攻略読本
2026/03/22 22:07
課外授業
2026/03/22 22:08
緋銀の王
2026/03/22 22:08
悪意の街
2026/03/22 22:11
雨の詐術
2026/03/22 22:12
テトラクロノス
2026/03/22 22:19
絶望の遺伝
2026/03/22 22:30
王朝秘史
2026/03/22 22:37
死角の炎
2026/03/22 22:46
夜明けの背理
2026/03/22 22:51
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