表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伽藍堂 ー 異世界の片隅で、ラーメンを出すだけの話 ー  作者: 伽藍堂
【第一章 伽藍堂、開いてます】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

第10話 ただ、出し続けるだけ

特別なことは、何も起きなかった。


仕込みをし、

ラーメンを出し、

暖簾を下ろす。


それだけの日々が、積み重なっている。


異世界に来て、使命はない。

戦う理由も、救うべき誰かもいない。


ただ、腹を満たすために、

湯気の立つ丼を出している。


それでも、この店には人が来る。


理由は、それぞれだ。

うまいから。

静かだから。

居心地がいいから。


閉店後、鍋を洗いながら思う。


伽藍堂は、空っぽの器だ。

だが、何もないわけじゃない。


ここには、

時間があり、

匂いがあり、

また来ようと思える余白がある。


暖簾を畳み、灯りを落とす。


明日も、たぶん、開ける。

それでいい。


――伽藍堂は、今日も変わらず、開いていた。

(第1章・了)

読んでいただき、ありがとうございます。

ブックマークや評価をいただけましたら、今後の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ