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タイトル未定2025/06/27 23:23

3話 メリサ登場

レンが風邪を引き、薬を買いに店に入った時のこと。


メリサ「連れの方、風邪かい?」

シェル「ああ、熱があるんだ、けど半妖の連れってだけで病院にも行きづらくてな」

メリサ「なら僕が看病してあげるよ」

シェル「え!?マジでいいのか?」

メリサ「うん」

シェル「ありがとう!!助かるよ!」



キャンピングカーに移動し、

しばらくしてメリサが調合した薬が効いてきたのかレンは穏やかに眠っている。

シェル「ありがとう、君のおかげで助かったよ」

メリサ「いいよ、てゆーか、君、仲間はあのレンって人だけなのかい?」

シェル「ああ、そうだよ」

メリサ「医者一人くらい仲間にしたらいいのに」

シェル「君、なってくれない?」


メリサ「いいよ、僕が仲間になってあげる」

シェル「え、本当に??」

メリサ「何か楽しそうだし」

シェル「ありがとう!!」


メリサ「ところで、僕、男なんだけどいいの?」

シェル「うん?最初から知ってたよ」

メリサ「よく気付いたね」

シェル「動き見てれば分かるよ」


メリサ「さすが半妖君だね・・・僕はメリサだよ」

シェル「シェルだ」

二人はそう言って握手をした。






〜メリサ事情〜


シェル「メリサは女の格好してるが男だぞ」

フローナ「え!?」

メリサ「そう言えばまだ言ってなかったね」

フローナ「えと、とゆうことは心は女性なんですか?」

メリサ「いや、僕は綺麗なものが好きなだけで心は男だよ」

フローナ「なるほど」

メリサ「引いたかい?」

フローナ「いえ!好きなものに真っ直ぐなメリサさん素敵だと思います!」

メリサ「あはは、君はいい子だねぇ」

フローナ「??」

シェル「ま、フローナならそう言うだろうって俺は思ってだけどな」






〜メリサの狙撃〜

崖にフローナが落ちそうになるが、何とか手で崩れていない部分を掴んだ。

レン「フローナさ!・・・ほっ・・今引き上げます」


しかし、そんなフローナの足元から敵が忍び寄る。

フローナ「ありがとうございま・・・ひぇ!?」

レン「フローナさん!」

メリサ「任せて!」

 

フローナ「!」

メリサがフローナの手を掴むレンの上から敵に銃を向けた。

 

バンッ!!

 

一瞬で敵を撃退した。


メリサ「フローナちゃん捕まって!」

レンとメリサがフローナを引き上げた。

フローナ「ありがとうございます」

レン「無事で良かったです、それにしてもさすがメリサさんですね、あの状態から敵を正確に撃ち抜くとは・・・」

フローナ「本当、凄いですメリサさん」

メリサ「射撃なら任せておいて!」







〜メリサとローズ①〜

過去。15年前。

ローズ「あなた男ですの?」

メリサ「そうだよ」

ローズ「心はどっちですの?」

メリサ「男」

ローズ「わたくし、あなたの事気に入りましたわ、

友達になりましょう」

メリサ「うん、いいよ」

二人はガッと握手した。


 

それからは幼馴染みたいに一緒にいたよ。

親同士の問題で途中からは離れ離れになってしまったけど、僕は一度だって彼女を忘れたことはなかった。


 

フローナ「メリサさんはローズさんに気持ちは伝えたんですか?」

メリサ「いや・・・怖かったんだ、気持ちを伝えてしまう事で

唯一の心のよりどころである彼女との関係が壊れてしまうのが」

フローナ「それはローズさんも同じ気持ちかもしれないですよ?」

メリサ「そうかもしれないね、フローナちゃん聞いてくれてありがとう」

フローナ「いえいえ!また会えるといいですね」

メリサ「うん」





次の日。

5人が街を歩いていると・・・。


突如バラの花びらが舞った直後、上空から声が聞こえてきた。

ヘリの梯子に派手なドレスを身に纏った一人の女性が乗っている。


ローズ「お久しぶりですわねメリサ」

メリサ「あ!?ローズ!!」


 

タッとメリサが地面に着地すると三人の黒スーツにサングラスの男性が現れた。

 


メリサ「この人たちは?」

ローズ「この三人は私のボディーガードですわ」

メリサ「まじか」

ローズ「まじですわ、名前はハリラ、ベルベル、ケフタ」

 

ハリラ「よろしく」

ベルベル「よろしく」

ケフタ「よろしく」


メリサ「よ、よろしく」

見た目じゃ全然違いが分からない・・・。

 

ローズ「浮浪者をやっていたからスカウトしたんですのよ」

メリサ「相変わらず大胆なことするね、

あれ、でもそしたら給料払うんじゃないの?家とは縁切ったって言ってなかった?」

ローズ「ええ、もちろん自分で稼いだお金から払ってますわ」

メリサ「え!?凄いじゃないか、何の仕事してんのさ?」

 

ローズ「ドレスのデザイン会社の社長をしてますのよ」

メリサ「まさかの社長!?」




そんなこんなでローズとボディガード三人としばらく旅を共にすることになった。



メリサは旅が始まると真っ先にバラの花束をローズに渡した。


メリサ「僕は君が好きだ、やっと言えたよ」

ローズ「ありがとうメリサ、メリサ、わたくしも次にあなたに会ったら言おうと思ってましたのよ」

メリサ「何を?」

ローズ「私、メリサが好きですわ」

 

メリサ「ローズ・・・僕はあの時、唯一の心の拠り所である君を失うのが怖くて好きだと言えなかった」

ローズ「メリサ、私もそう思ってましたわ

でもあなと離れてみて気付いたんですのよ、

好きなものを好きと言わない私は私ではないと」

メリサ「!ローズ・・・そうだね、僕らは僕ららしくない事してたんだね」


 

メリサ"あぁ、彼女は変わらないな、ずっとあの日から僕の好きな君のままだ"

 


ローズ「メリサはいつか私を好きでなくなる日が来るのかしら?」

メリサ「そんなの絶対ないよ」

 

ローズ「街が変わるように人の心もいずれ変わってしまいますわ」

メリサ「確かに、僕はこの趣味がずっと続くかは分からない、でも、君を好きな気持ちは変わらないよ絶対に、

ローズは自分の気持ちが変わってしまうと思う?」

 

ローズ「ないですわね」(キッパリ)

メリサ「!」

ローズ「わたくし、この格好とメリサだけは一生好きですもの」

メリサ「本当に昔から君はブレないな」



ローズ「メリサ、一つお願いがありますわ」

メリサ「何だい?」

ローズ「結婚式を挙げましょう、と言っても本当に結婚する訳ではなくあくまで形だけ、

私、結婚はしたくありませんけどウエディングドレスは着てみたいんですの」


 

メリサ「あは、君も結構わがままな人だね」

ローズ「これが私ですもの、こういうわたくしはお嫌い?」

メリサ「ううん、好きだよ・・・しようか、式と言っていいのか分からないけど」

メリサ「そうですわね、"なんちゃって結婚式"とでも命名しましょうか」


メリサ「いいね君らしくて・・・それに"僕は君には勝てないから"」

ローズ「ふふ、決まりですわね」


 

メリサ"ローズ、僕は正直何だっていいんだ、君が僕の側で笑っていてくれるなら"






〜メリサとローズ②〜

ローズがボディーガードたちに守られている理由があった。


ローズの蹴りにやられた男が弱々しく訪ねる。

「こんなに強いのに何故周りの連中に守られているんだ・・・?」

 

ローズ「それはあえてそうしてるだけですわ、

私を守る体制を常に取らせておけば、私が弱いと相手を油断させる事ができますもの、

今まさにあなたがそれを証明してくれましたわ」

 

「くそ!!」

 

ローズ「それと一つ、私は仲間を傷つけたあなたを絶対に許しませんわ、覚悟しなさい!」


敵は更なるローズの足蹴りによって一瞬で意識を失った。



レン「ローズさん、物凄い蹴りですね」

メリサ「ローズは戦闘民族の末裔だからねぇ、7歳の時、一撃で熊を倒してたよ」

レン「それは凄いですね・・・」






〜悩む暇なし(ローズ)〜

ローズ「メリサは男ですわよ」

「え!?なーんだそっか、じゃあ君だけでもいいからさ」

メリサ「駄目だよ、ローズは僕のものなんだから」

「え、君、心も男なの?じゃあ何で女装してんの?」

メリサ「うるさいな、僕の勝手だろ」

 

「派手なねーちゃんとオカマのカップルとかやべーわw」

ゴスッ。

ローズは男の股間目掛けて勢いよく脚を蹴り上げた。

 

「!???」

ローズ「人の恋路にちゃちゃ入れる人は嫌いですわ」

「こんのあま・・・ぐぅ・・・」

男は股間を押さえてうずくまっている。

一撃で熊をも倒すローズの蹴りだ。

そんな蹴りが股間に命中すればひとたまりもないだろう。

 

シェル「わーお兄さんどいてどいてー!!」

その時、突如背後から猛スピードで走ってくるシェル。

ドンっ!!

「ぐへっ」

鈍い音と共に男が倒れる。

 

シェル「あーあ、だからどいてって言ったのに」

メリサ「隊長、何してんだいローラースケートなんか履いて」

シェル「いやー街で見かけてついやりたくなっちゃって、けど難しいわこれ」

フローナ「シェル大丈夫?」

シェル「俺はへーき」

 

「誰か俺の心配して・・・ガクッ」

男の声は虚しくかき消された。

 

メリサ「この人達がいると悩む暇ないね」

ローズ「本当ですわね」


メリサ"君も何だけどね"







再登場(ローズ)

「ぐっ・・この野朗!」

警察「あ、こら!暴れ・・!?」

突然音楽が鳴り始め、ローズがヘリコプターから犯人目掛けて飛んできた。

「ぐえっ!!」

メリサ「あー気の毒に」

ローズ「お久しぶりですわねみなさん、あら?やけにここの地面柔らかいですわね?

あら、ごめんなさい」

警察はポカンとした後。

警察「あ、ありがとうございます、この男は今連行中でして」

ローズ「そうなんですの?それなら」

グイッと犯人の首根っこを掴み上げる。

ローズ「あげますわ」

警察「は!ご協力感謝します」

シェル「ほんとこいつらって面白いよなぁ」

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