第1部: 「時の招待」
普段の喧騒から離れ、夜空に舞い踊る冷たい風。街の灯りが少しずつ遠ざかり、カオリは自宅の玄関先で小さな封筒を見つけた。手に取ると、その中には不気味な文字で綴られた招待状が。文字通り「時の迷宮」への招待。奇妙な好奇心に駆られ、彼女は招待状に記された住所へと足を運ぶことを決意する。
到着した先は、かつて人が住んでいたであろう古びた洋館。その扉を開けると、まるで時間が止まったかのような空間が広がっていた。一歩洋館の中に踏み入れると、扉は不思議な力によって勝手に閉まり、彼女は「時の迷宮」への挑戦を受け入れることになる。
最初の部屋に足を踏み入れると、巨大な古い時計が存在感を放っていた。秒針が静かに動き出し、どこか異次元のような雰囲気が辺りを覆っていく。壁には、鍵のかかった扉があり、時計の裏に隠された扉を解錠すると、そこにはまた新たな謎が待ち受けていた。
カオリは時計の音に耳を傾けながら、洋館の奥底へと進んでいく。彼女はまだ知らない「時の迷宮」が紡ぐ謎めいた物語に巻き込まれつつ、新たなる旅路が始まることを感じていた。
カオリが洋館の奥深くへ進むにつれ、部屋ごとに様々な仕掛けや謎が彼女を迎えた。その中で、彼女は時間とともに変化する部屋の謎、歴史的な出来事をテーマにした暗号、そして洋館の主の意図を感じさせる奇妙なメッセージに直面していく。
仲間も増え、彼らとの連携が謎解きにおいて欠かせないものとなっていく。時折聞こえてくる時計の音が、彼らの冒険をさらに深化させ、未知なる時空への扉を開く鍵となっていた。
時が経つにつれて、洋館内の謎は次第に複雑化していく。それと同時に、彼女の心には冒険への情熱と共に、未知なる真実への好奇心が募り続けていた。
カオリは洋館の最奥に迫ると、新たなる扉が彼女を迎えた。彼女はまだ見ぬ冒険と謎めいた出会いに期待を膨らませながら、次なる部屋へと足を踏み入れるのだった。