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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

前世の名前がキラキラネームだったので、転生した今世は良い名前を貰えるかと期待していたけれど前世の名前より長くキテレツな名前をつけられてしまった上、遅れてやって来た女神様(笑)に笑われてしまった!?。

掲載日:2026/02/14

注意:この作品を際は時間があるときにして下さい。



前書きだけでも長くなりますので前書きが要らないと言う方は下にスクロールをして飛ばして本文から読んで下さい。

(というよりも殆ど駄文です。)


注意:本作品は私の別作品の『転生料理人は職業【料理人】に就けなくても天性の【料理人】』の「幕間:名付け」を赤ん坊側から見た作品です。なので『転生料理人は職業【料理人】に就けなくても天性の【料理人】』を途中までしか読んでいない方にはネタバレになる可能性があります。

(多分、ならない。)





本作品はなろう小説の文字数の限界(タイトル100、あらすじ1000文字、キーワード10文字×、本文70000文字、前書き20000文字、後書き20000文字。)に挑戦したいという思いと、キャラクターの名前の最長に挑みたくて書いた作品となっております。


私の知る限りだと架空の人物で1500文字位ですかね。

今回それを超えて行きたいと思います。







前書きも終わりとなりますが、長いだけの駄文である本作品をお楽しみ下さい。


ここから先は登場人物の紹介になります。

時間がない方は飛ばしてください。



登場人物


赤ん坊

今作の主人公。性別は女の子。

前世は所謂キラキラネーム。佐藤火星。

タイトルの通りやたらと長い名前をつけられてしまう可哀想な子である。

前世の名前は火星と書いてジュピター。

ジュピターは木星だろ。




佐藤珠子

主人公である赤ん坊の母親。

職人街で針子の仕事をしている。


産婆らしき老婆

母の次に見た人。

時速30キロ前後で走る。



佐藤平八郎

主人公である赤ん坊の父親。

城の門番をしている。口下手で嫁や同僚以外とは余り会話しない。







女城主ヨモヒロさま

父が勤めている城の主人。

見た目が童女。

家臣には男性であろうと育休を取らせてくれる理想の上司。

年齢の事は家族であっても禁句。

本名はフランチェスカ・エア・ヨモヒロ


おかっぱ頭の姫様

頭に黒猫を乗っけており料理人を自称している少女。

城主様の三女。

ある発言で、前世で亡くなるより前の時代の転生者だと思われる。



黒猫(女神の使い)

自称料理人の姫様の頭の上にいる主犯の喋る猫。

恐らく、話す内容から同じ時代の転生者。

捻くれた従姉妹を思い出す。




宿屋の女将(鳥人族の少女)

名付け会場を貸してくれた雀の鳥人族の女の子。



旅の神父

常識的に見えるが悪ノリする。

故郷のお嬢様に『かるてぃえ』と名付けたらしい。

また、女神の弟子の誕生に立ち会ったとか。


ローズ様

宿に泊まっていた、どこかの国の偉い人。気品溢れる老婆。


ローズ様の旦那さん

どこかの国の偉い人。

孫LOVE過ぎて孫と同じ名前を付けようとする。

しかし・・・。



風天の何某みたいな人

城主の夫。

嫁や3人の娘に頭が上がらない。



女神様

少年にしか見えない、タイトルにある女神様、本人。

【能力】の女神らしく、スキルをくれるのだが・・・。

名は体を表す。

そういう言葉があるけれど私はそうは思わない。

名前で人間の本質なんか出るわけが無い。

そんなんで人柄が判る筈など無い。

理由?

理由は2つかな?

例えば、正直(しょうじき)と書いて正直(まさなお)という名前の人が皆、正直者かと言ったら疑問がある。


もう一つは俗に言うキラキラネーム。

わかり易いところで言うと正義(せいぎ)と書いて正義(マサヨシ)の所を正義(ジャスティス)と読む。

病院の待合室等で呼ばれる時、どんな気持ちになるのだろうか・・・。




え?私の名前?

言いたくないが必要か。

笑うなよ?絶対に笑うなよ?フリじゃないぞ?

佐藤火星、佐藤は一般的な姓、名は火星と書いてジュピター。


火星(ジュピター)って何だよ!

違うだろ?

火星はマーズで木星がジュピターだろ?

何でさ!役所は何で止めなかったのさ!

ルビが明らかに間違ってんだろ!!

流石、お役所仕事。


病院とか行くと、そのまま呼ばれるがそれだけでも恥ずかしいのに・・・。

「佐藤さん、佐藤火星(かせい)さん?あ!っぷ・・・佐藤火星(ジュピター)さん!」

本当に恥ずかしい。

必ず受付の人は間違えるか、吹き出してる。



名付け親はアホなんじゃないの?

まぁ、両親なんですけどね・・・。

こんな名前を受理する役所も役所なんだけど・・・

それも、()()()()()()()だから別に良いんだけど。


・・・終わったから佐藤火星(さとうジュピター)()()()が正確かな?

何でかって?

佐藤火星(さとうジュピター)という人間はいつものように歩道を歩いていたらトラックに突っ込まれた。

だから、そこで人生を終えている。


じゃあ今は誰かって?

物語の吾輩的なネコよろしく、名前はまだない。

だって、まだ産まれたばかりなのだから。



現在、転生した私は布団の上にいる。

知らない天井を見上げている。

今、見えているのは日本家屋の天井。

何だっけ?竿縁天井(さおぶちてんじょう)?そんな感じの名前だったかな?

見知らぬ、日本家屋の天井。

横を見ると母親らしき若い女性が微笑んでいる。



転生初日

私の隣で寝ている母らしき若い女性と産婆らしき女性が何やら話をしているのが聞こえる。

「そんじゃ、あたしゃ、ヨモヒロ様とお前さんの旦那の平八郎に知らせに行きますね。旦那の平八郎が帰ってくるまで起き上がらないように。」

そう言って産婆らしき女性は何処かへ走り去った。

飛ばした時の自転車並の速さで・・・。

時速30キロオーバーのスピードだよ?

この世界は、どういう世界なんだ?


今わかるのは、隣に居るのが母で、父親の名前は平八郎。

後は飛ばした時の自転車並みの速さで走ることのできる老婆がいひら。


「とっちゃが帰ってくると思うからもう少し待っててね。」

母が微笑みながら私に語りかけてくる。


老婆が出て行ってから5分位すると勢い良く扉が開いた。

「産まれたか!?」

凄い勢いで父親らしき男が家の中に入ってきた。

彼が、先程産婆らしき老婆から名前が出た私の父の『へいはちろう』か。


「あら?あなた、門番のお勤めはどうしたのですか?」

父親の職業は門番か。


「ああ、御館様が『え?今日、出産日予定日なの!?何で休まなかったの!タマちゃんのところへ早く帰りなさい!というより暫く暇を与えます。そうですね、期間は特に設けませんし、落ち着いたら城か私のうちに顔を出すか、使いを出しなさい。それと、後日、そちらに伺います。』と言ってくださってな。そんな事より、よくやったタマ!!」


ほお、母親の名前はタマというのか。


「元気な女の子よ。あなたは男の子を欲しがっていたけれど・・・。」

良かった、女の子だった。


「関係ない!我が()()()家も次の世代に繋いでいけるのだから。」

何の因果だろうか・・・今世も『サトウ』か。

前世と同じ性別なので安心感はある。


「ふふ、あなたったらいつもは無口なのに余程嬉しいのね。」

今世の父、『平八郎』は私の誕生に歓喜していた。



転生2日目

「朝早く失礼します!入るわよ!」

女の子の声がする。

「タマちゃん、平八郎さん、おめでとうー。」

早朝に元気な童女がやって来た。

「これは・・・御館様、こんなところへわざわざ・・・。」

今世の父と母は頭を地面に擦り付けている。

ん?御館様?昨日、話に出ていた今世の父親の務める城の主人か。

見た目が童女という事は、エルフやドワーフ等の長命種なのかな?

本当の年齢は・・・?

そう考えていると、物凄い殺気を感じた。

殺気を放っているのは女城主だ。


「どうかされましたか?」

「この子に知性があって失礼な事を考えている様な気がして・・・」

妙に鋭い・・・。


「この子が・・・それは申し訳御座いません。」

両親は綺麗な土下座をし始めた。


「やめてよ。私の勘違いだと思うし、今は町人の・・・近所のフランとしてここに来てるんだから。あ、これ差し入れなんだけど、末娘がお弁当を用意してくれて・・・あ、こっちは出産祝いね。」

「オウリ様がですか?こいつは有難い。」

父と母は童女な城主に御礼を言い頭を下げた。



差し出された弁当は重箱で内容は、煮物が中心だが、オカズの種類が15を超えておりかなり手が込んでいる。

「あの子、うちの隣で店を始めてね。」

姫様は料理店を経営していると。


「そうですか・・・夢を叶えたんですね。」

「そうなのよ。今度、その子も連れて行ってみて。あの子、子供が好きだからよくしてくれると思うわ。」

お姫様、子供好きで料理上手なんだ。

どんな人なんだろうか。



転生してから3日目


「邪魔するぞ。」

某区の風天の何某みたいな風貌の男がやって来た。

「虎次狼さん!?」

「娘達が赤子と会いたいって言ってきかなくてな・・・。」

「姫様方がですか?」

ん?娘が姫様?

この人、昨日来た御館様の夫なの?


「ああ、長女曰く、何でも産まれた子が妖術や異能持ちの可能性が高いらしく、まぁ、その何だ・・・」


「勇ましき者ですか?」


「いいや、その可能性はない。が、特殊な星の元の産まれらしい。」

「そうですかい・・・。」

特殊な星の元の産まれね。

転生して前世の記憶持ちだから、あながち間違えではない。

「悪いが少し異能や、能力値を見させてもらうぞ」

そう言って、風天の何某みたいな人は私を凝視していた。

「・・・ハチ。」

「何ですか?」


「・・・普通の子だ。子育てに困ったりしたら俺の所に来い。力になってやる。」

そう言って男は帰った。



4日目

両親の目を盗んで家の外に出ると江戸の末期みたいな世界観。(出た直後近所の人に連れ戻されてしまった。)


しかし前世と大きく違うのは魔法やスキルがあると言うところ。

つまり和風のファンタジー世界。

転生するなら西洋風の異世界だろ!とか思ったけれども、慣れている和の方が安心できるので悪くはない。

そして今日も来客が来ている。


「あれ?タマさん、もう体調は大丈夫なんですか?」

「ええ、お陰様で。身の回りの事は主人がやってくれるので。」

「【巫女】様、【偶像】様、わざわざこのような所に・・・」

「タマさん、平八郎さん、昔みたいに名前で呼んで頂きたいのですが・・・。」

「そうもいきませんよ。」

「ヨモヒロ様・・・親方様の娘であらせられるのに気安く名を呼ぶなんて畏れ多い。」

この2人、姫様なんだ。

何だろう・・・、この巫女さん、どことなく不憫な感じがする。

「あんまりですわ!」

「姉様、どうしたんですか?」

「何となくこの子に不憫な人と思われたので、つい、言ってしまいましたわ。」

流石、勘の鋭いお館様の娘。


5日目

「平八郎さん、タマさん、おめでとうございます。」

初めてザ・エルフみたいな若い男性がやって来た。

ただ、唐草模様の大きい風呂敷を夜逃げ?泥棒?そんな感じのスタイルで荷物を運んでいるのでミスマッチなのだが。



「親父と御館様からです。」

「何だこれは?」

「何でも異界の赤子の遊び道具らしくて。」

元いた世界の乳幼児用のオモチャが風呂敷から出てきた。

こんな物一体どこで?

「最近この国に来た【商人】と【刀鍛冶】が持ち込んだ物らしい。」

絶対その人達、転生者か転移者だろう。


「平八郎さん、上手く言えないが、この子は大きな事を成すと思う。」

「お前さんまでそう言うのか?」

「勘ですがね。彼女と同じ感じがするんです。」

「一番下の姫様か?」

「そうです。」

「」

・・・。


6日目

今日は私の名前を決める場面。


今いるのは神社や教会といった所ではなく、何故か、この町にある宿屋の大部屋。

何でも宿の女将さんの好意で大部屋を借りたらしい。

(後に知ったのだが、借りたのは地元の冒険者なのだとか。)


今ここにいるのは両親、城主の童女、黒猫を頭に乗せた少女、緑髪の女性、若い巫女、宿に居合わせた旅の若い神父、某区の風天の某みたいな格好の人、両親の同僚らしき人。

中々、クセのありそうな風変わりな人達だ。

この人たちは一体どんな集まりなんだろうか?


「私から宜しいでしょうか?」

最初に言葉を発したのは2日目にうちに来た童女だった。

この人の見た目は童女だが、今世の父親の雇い主である。

父親は城の門番の仕事をしているらしく、彼女はそこの城主だそうだ。




「寿限無というのはどうでしょうか?何か長生きしそうです。」

完全に寿限無コースですね。ええ、解りますとも。

ってよりこの世界に落語ってあるの?


はっきり言って嫌なので思いっきり声を発して拒む事にした。

「あう!」

しかし、赤ん坊なので上手く言葉にできなかった。

「喜んでるみたいですね。では3回にして寿限無、寿限無、寿限無にしましょう。」

いや、違う、喜んで無いし、そうじゃない。

私はニシゴリラか?学名ゴリラゴリラゴリラなのか?

本家の寿限無氏より一回多い。


『喜んでるっスね。』

と黒猫が言葉を発した。


だから、喜んでない。

って何だ、この喋る黒猫は!?

キェェー、シャベッタァ!

あ、魔法やスキルが存在するファンタジー世界なら人語を話す猫くらいあり得るか。

しかし、両親や神父は何を言っているのか判らないという顔をしている。

『ほお?アタシの言葉が解ってるみたいっスね。』

クロネコはニヤリと笑った。

何でだろう?何処となく従姉妹を思い出す。



「折角なので旅の神父様も立ち会いだけではなく、名付けて貰ったら?」

童女の発言に母様と父様は頷いた。



「私も名付けてよろしいのですか?見届けるだけと聞いていたのですが・・・」

外国(別の大陸)からやって来たという旅の神父が口を開いた。

見た目はアメリカ系の美形といった所だ。

「故郷のお嬢様の名前を付けたきりやってませんでしたからね・・・。ちゃんとできるかどうか・・・。」

なんか自信がなさそうだな・・・。

大丈夫なのだろうか?


「では・・・私の生まれ育った大陸のとある国の過去の王で広い土地を治めていた偉大な王の名で、アレキサンドリアという方と、伝説の刀鍛冶スミスという方がいます。」

寿限無の次がアレキサンドリアとスミスって外国人の名前は斬新だな。

ただ、王の次に刀鍛冶を並べるのは如何なものかと思うけど。

「それと、お嬢様の名前も記念に入れておきましょう。」

ん?何で?

「何て名前ですか?」

「クラレアンスですね。」

「くられあんす、どことなく上品な名前ですね。」

絶対適当なこと言ってるだろ?



「俺も付けたいな。」

生まれも育ちも某区某所な風天の何某(なにがし)みたいな格好をした男性が私の顔を覗き見てそう言った。

「そうね、私達の子供の名前は自分達で付けたわけではないからね。」



「父様、変な名前を付けたら駄目ですわよ?」

巫女服の女性が男に注意している。

「そうですよ?姉様のいう通りです。」

緑髪の女性も追撃する。

巫女服の人と緑髪の女性は姉妹で、姫様なんだけど・・・。


「最近入手した古文書にクロノという女性の名前があってな。時間と空間の妖術の使い手だったらしい。その後、時の女神になったとかならなかったとか。」

曖昧な内容の書物だな・・・。



「成る程、そうしましたら、女神様や偉人から名を(あやか)るというのもいいですね。」

この神父は何を言っているんだろうか?

まだ、私の名前を更に長くする気か?


「そうですね、我が(しゅ)であらせられる、職業神様には名前がないので・・・」

女神に名前ないんかい!


「主神様ではないのですが、同格の能力の女神のマクロ様、食の女神のイト様からマクロイトというのは?」

自分のところの神様の名前がないからと言って別の神様の名前に肖るのは大丈夫なのだろうか?



今世の父親は無言で頷き紙に書き込んだ。



止めさせてください父上!

私の名前はもう十分でござます。


「じゃあ、私達も付けましょう。お先にどうぞ姉様。」

緑髪の女性に促されて巫女の女性が発したのは・・・

「稲荷」

何でさ!?

数分前に自分の父親である風天の格好の人に変な名前付けるなって注意してたよね?

「それじゃあ、私も。ずんだ餅」

はーーぁ?

緑の人もダメだ。

父様は筆を止めず書き込んでいる。

何でだ!?止めろよ!

稲荷とずんだ餅って食べ物の名前だろ!?

しかも両方米!


「姉様達、好きなものを言えば良いってもんじゃないですよ?」

「じゃあ、貴女ならどんな名前にするの?」

頭に猫を乗せたおかっぱ頭の少女が女城主に問われた。

この子が女城主と風天の人の末娘で、料理人で姫様か。


「松が毛抜き与兵衛」

『それ、全部、江戸時代の寿司屋の屋号っスね。解る人いないっスよ?』

有難い事に黒猫が解説してくれた。

よりにもよって何でそんな名前にしたんだ!?

『稲荷に引っ張られてるっスね。』

まさかの寿司!?


「意味は解りませんが、何か語幹が良いので採用しましょう。」

今世の母様が唐突に返事をした。

何処が、語幹がいいの?

意⭐︎味⭐︎不⭐︎明なら採用しないでよ!



『それ通じるの転生者でも一部っスよ。』

黒猫のツッコミは的確だ。

江戸時代の寿司屋の屋号なんか、前の世界でも知らない人は知らない。というか知らない人が大多数。

私も知らなかったし。




どうやらおかっぱ頭の少女と黒猫は私と同じ、転生者の様だ。

『じゃあ、あたしがいた世界の天体、惑星から、太陽(Sun)金星(Venus)地球(Earth)(Moon)火星(mars)木星(Jupyter)土星(Saturn)天王星(Neptune)って言うのはどうっスか?』


絶対嫌(あう)!?」

え?何で漢字で表記してルビが英語なの?

英語って通じるの!?

と思っていたが、父親はおかっぱ頭の少女に猫が言った惑星の名前を正確に紙に書いている。

惑星は前世を思い出すから本気で嫌なんだけど・・・。

特に木星と火星は・・・。



両親は女神の使徒様から付けていただけるとは・・・と呟いている。

あの黒猫、この世界の女神の使徒なんだ・・・。


「ねえ、思ったんだけれど・・・」

今度はおかっぱ頭の少女が猫にツッコミを入れようとしている。

猫の惑星コンボを止めてくれるのかな?


「海王星の前後に冥王星忘れてますよ?」

そこじゃなぁーい!

あんた、いくつの人!?いつの時代の人?

さっきの江戸時代の寿司屋の屋号もそうだけどいつの時代からの転生者なの?

良いんだよ、私が生きてる時代は冥王星はもう、惑星じゃないんです!準惑星だから、無くて良いんですよ!


『じゃあ、冥王星(プルート)で。』

ねこぉぉぉ!

何で、プルートだけカタカナなの?

せめて、そこは英語で統一してよ!?

『ハハッ。(甲高い声)』

ハハッ。じゃねーよ!

プルートで、しかも、そのものモノマネは消されるからヤメロ!


『うん、そうだね。(甲高い声)』

だから、やめろぉぉぉぉぉぉ!

絶対、私とのテレパシーでの会話が成立してんだろ!

お前だけは確信犯だろ!

『うん、そうだね。』



「あらあら、そんなに嬉しいのね。」

もう泣いて良い?

『嬉しそうっスね。もっと付けて欲しい?良いっスよ?おかわり入るっス。』

いらないっス。良い加減にしろよ?黒猫、何度も言うけど、オメーだけはワザとやってんな?



『ゴンザレス。どこかの言葉で戦いの天才とか何とか。』

それ、ホント?あと、私はどこ出身だ?



『平八郎の子どもだから平八郎son』

そうはならんやろ。

ジョン(John)さんの息子(son)だからジョンソン(Johnson)みたいにするなよ。

もう一度言う、私はどこ出身だ?

『あ、違うっスね。Heihachirousonっスね。こっちのがしっくりくるっス。』

いや、来ねーよ!

黒猫ぉぉ!何故、平八郎をわざわざローマ字表記のHeihachirouにしたの?

せめて和風の世界観を壊さないで名付けろや!


『Heihachirou Jr.』

何故、もう1度Heihachirouの子供をいれた?

『Mac Heihachirou』

追撃でさらに平八郎の息子入れるなよ!

ここは、スコットランドでもアイルランドでもないんだよ!世界観的に文明開花前後の日本なんだよ!

せめて、そこは守れ。


しかし無情にも黒猫の追撃は終わらない。

『HeihachirouⅡ世。ローマ数字のⅡが重要っス。』

Heihachirouから離れろ!!


名前がHeihachirouだらけになってしまった。

どんだけ平八郎の子どもだと主張してるんだ?

意味や由来をおかっぱ頭の少女を通して聞いた父親は満足な表情で紙に書き上げている。

「うむ、成る程な、他所ではこんな名前の付け方もあるのか。これで、俺の子だって言うのがよくわかるな。」

そして本日の第一声がコレである。

そして今日一の満面の笑みである。



「わたくしからもう一度宜しいでしょうか?わたくし、主神様の徒弟の誕生に立ち会う事が出来たのですが、彼女の名前を少し変えてユーナレオン。」

何で追い名付けにノリノリなんだ神父。

常識的な印象と違って楽しそうにするな。

この人、前世の役所みたいに思えてきた。

あんたは常識人に見えたのは気のせいだったのか?

(※実際気のせい)


「それなら当代の魔王ユリと勇者ユナイトからもらっても良いわね。」

この城主、女神の弟子と魔王と勇者を隣り合わせにする度胸がすごい。



もういい加減にしてほしい。

父親は・・・ダメだ、黙々と文字を書き上げてる。


「数字に因んではどうだ?数に強くなりそうだ。」

父の同僚の与平という男が、そう提案すると、猫が即座に反応した。

『じゃあ、一二三(ひふみ)四五六(よごろく)七八九(ななはちく)

10と0はどこへ行った?


『10(の階乗)=3628800』

!で階乗と来たか。

記号を名前につけてくるとは・・・。

もう好きにしてくれ・・・。



ジャラジャラと音がするのでそちらの方を向くと

、おかっぱの料理人の子とずんだ餅のお姉さんにどこと無く雰囲気が似た人が算盤を弾いて確認して頷いてるんですが・・・。(どっから湧いてきた?)

「10×9×8×7×6×5×4×3×2×1は362万8千8百で会ってますね。」

検算してたんかい!

そんな事よりもこの集団の奇行を止めろや!

っていうか、アンタ誰!?


『魔王領クホウト国北の職人街針子長屋』

「成る程、これなら迷子になっても帰れますね。」

それ今世の自宅の所在地なの!?

『この世界、郵便番号が無いんで所在地にしたっス。』

危うく、通称No.何とかにされる所だった。

この世界に郵便番号が無かったのはせめてもの救いだ。


って言うわけないだろ!!

個人情報モロバレだろ!いいのか本当に?

「迷子になってもすぐに戻れるな。」

ダメだこの父親。また喋ったと思ったら・・・。


「あら?失礼。部屋を間違えてしまったみたいですわね。」

貴賓溢れるイギリス系の見た目の老夫婦が大部屋に入ってきた。

「丁度いいところに。今、この子の名付けをしているんです。陛k・・・ローザ様達も是非。よろしいですよね?」

雀の鳥人の少女もとい宿の女将さん、陛下って言いかけたよね?

何処かの国のお偉いさんだよね!?


「そうね。国外の人に付けてもらうなんて機会は滅多に無いから良いわね。」

最初の方に名付けてくれた神父も国外の人なんですが・・・

加害者を増やさないで下さい、母様ぁ!


「そうですね・・・我が国が誇る3人の騎士の名前から取りましょう。」

「ハロルド、ジェラルド、ロドリゲスだな?」

悪く無い名前だけど、言いにくい、とにかく言いにくい。

ラ行やダ行が連続すると、とにかく言いにくい。

絶対に噛む。


「孫娘の名前がユーナでな。あの子の様に可愛く・・・。」

「それさっき似た様なの出ました。」

「そうか・・・ワシの友人でもある魔法師団長の名前からシグマというのはどうじゃ?」



『シグマっすか。』

何か嫌な予感がする。

父親が描いている紙に黒猫が何かを書き足した。


『σ(^_^)、』

名前に顔文字いれんなよ!

σ(シグマ)までは良いよ?

(^_^)、ってどうやって発音すんだよ!?


私が叫んでいると見知らぬ幼女が何処からともなく迷い込んで何か紙に書き込んでいる。

「(`_`)ノ゛」

アンタ誰だよ!

だから、どうやって発音すんだ!?



『記号シリーズなんかどうっスか?』

いらねーよ。

『短剣符なんかどうっスかね?』

「短剣符って何?」

黒猫以外は皆首を傾げている。

短剣符とは †←コレ。

†厨二病になると使う奴†


†何かどうやって名前に入れんだよ!

「寿限無の前と名前の終わりにでも入れておくっス。」


人の名前を†漆黒の堕天使†みたいにするな!



「女将さんも付けてみては?」


「ゲッキョクとテイソはどうでしょうか?私が昔いた所でいっぱい土地を持ってた人とビルを多く所有してた人です。」

それ、月極(つきぎめ)定礎(テイソ)ね。

月極は駐車場、定礎はビルでよく見るアレね。





この宿屋の女将、転生者なのは間違い無いけれど読み方が解らない辺り、年場も行かないうちにこちらに来たのかな?




「最後にこの大陸で1番付けられている名前を付けましょうか。この子には普通でいて欲しいですし。」

おお、寿司屋の名前を付けてきた、おかっぱ頭の料理人の少女(第3王女)が良いこと言う。

『スキル使って検索したら「太郎」っスよ?』

え・・・(絶句)

ここに来て太郎?

まさかのTAROU?




あのー散々、平八郎の息子とかやられてますけど、私、()()()()()()()()・・・。


これで、私に対する名付けは終わった。



命名


サトウ・†寿限無、寿限無、寿限無・アレキサンドリア・スミス、松が毛抜き与兵衛、太陽(Sun)金星(Venus)地球(Earth)(Moon)木星(Jupyter)土星(Saturn)天王星(Neptune)冥王星プルートゴンザレス、Heihachirouson・Heihachirou Jr. Mac Heihachirou、HeihachirouⅡ世、ユーナレオン・ユリ・ユナイト、一二三(ひふみ)四五六(よごろく)七八九(ななはちく)・10(の階乗)=3628800、魔王領クホウト国北の職人街針子長屋、ハロルド・ジェラルド・ロドリゲス、σ(^_^)、(`_`)ノ゛太郎†



いや、おかしいでしょ?


長すぎる。正確に呼び難いし、読みづらい。

おまけに途中の顔文字や†なんてどう発音すんだよ?



両親達は名付けをしていた人たちと部屋の外へ行ってしまった。

すると入れ違いで少年が入ってきた。

「少年扱いは酷いですね。私これでもーかわいい女神です☆珍しい野良の・・・迷い込んだ転生者が私達の名前に肖ったと聞いたので女神である私、自らやって来ました。」

やっと女神がやって来た。




「えっと名前は・・・苗字はサトウ、名前は†寿限無、寿限無、寿限無・アレキサンドリア・スミス、松が毛抜き与兵衛、太陽・・・あ、ルビがありますね。太陽(Sun)金星(Venus)地球(Earth)(Moon)木星(Jupyter)土星(Saturn)天王星(Neptune)冥王星プルートゴンザレス、Heihachirouson・Heihachirou Jr. Mac Heihachirou、HeihachirouⅡ世、ユーナレオン・ユリ・ユナイト、一二三(ひふみ)四五六(よごろく)七八九(ななはちく)・10(の階乗)=3628800、魔王領クホウト国北の職人街針子長屋、ハロルド・ジェラルド・ロドリゲス、σ(^_^)、(`_`)ノ゛太郎†?っぷ・・・。」



笑ったな!

このボーイッシュ女神、笑いやがったな!?

って言うか、よく噛まずに読み切ったな。(特にハロルド、ジェラルド、ロドリゲス)



「それならこのスキルがちょうど良いですね。()()()()()()()()()()。ステータスの開示を念じれば見れますよ。それじゃあ私はこれで。頑張ってくださいね。良き転生ライフを。」

そう言うとボーイッシュ女神は、何処かへと去って行っていった。

名前が短くなる?

かなり良いスキルを貰えたのかな?


早速、ステータスの開示を念じてみた。


するとステータスが表示された。

名前がやたらと長いのでスクロールするだけでかなり手間だ。

スキルの項目を見てみると《名付けの奥義》と表示されたので詳細を確認する。



名付の奥義(naming扇子)

名前を対象に発動。

名前の由来の人物や同名の人物の能力を得る。

また、使用中は対象にした名前が表示されなくなる。




おお!?

名前がやたらと長い私にはかなり有用なスキルだ。

と思っていた時期が私にもありました。





※デメリット


は?デメリットあるの?


下へとスクロールするとこう書かれていた。


《スキルを使うと常時、名前が・・・。》


・・・。名前が何?


物凄く嫌な予感がして不安になったので一度ウィンドウを閉じて最初の画面を出し直した。

すると名前が・・・。





佐藤火星(さとうジュピター)

・・・・・・・・。



一度ウィンドを閉じて開き直して、もう一回見直した。

佐藤火星(さとうジュピター)

変わってない。

あるぅぇ?

・・・よく知っている名前だ。


よりにもよって何で前世と同じ名前になってるの!?


え?何?あの女神嫌がらせにきたの?

はぁ?名前の短くなり方が、致命的で奇跡的なんだけど!?

まだ最初と最後で佐藤太郎のがマシだったんですけど!?



うん、まず自立しよう。

そしていずれは、この世界から出よう。

こんな世界出てってやる!


まず、手始めに次の日には冒険者ギルド的な組合と呼ばれる所で登録してやる。


こうして彼女は最強の赤ん坊、冒険者として名を挙げていくのであった。



最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。

前書きの方にも記載しましたが、本作品はなろう小説に書き込める最大文字数を目指して書き始めた作品です。


普段、短めのを投稿してますので


タイトル前書き20,000文字、後書き20,000文字、本文





続きが読みたいという声があれば、書こうかと思っております。


何度もチェックを掛けておりますが、幾分長いので、誤字脱字が御座いましたらご指摘の方をどうかよろしくお願いします。


また、評価の方もよろしくお願いいたします。

最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。

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