年代別代表作 作品数の推移
今回以降はしばらくワード別に作品数の推移及び、その年代の代表作を調べていきます。
そのため、まず最初に全体の作品数の推移とその代表作を見ていきます
【調査方法】
・なろう小説APIを利用し、条件を変えて小説を検索
・該当する小説の作品数及び、総合評価順に並べて上位5つの作品を取得
※なろう小説APIによる検索は、読もうでの普通の検索とほぼ一緒と思ってもらって大丈夫です
※細かい条件については適宜個別で説明します
※代表作として称していますが、特に閾値などは設けていないのでポイントが多くはない作品も含まれている場合があります
※データは3月8日に取得したものを使用していますので、読んでくださっているタイミングとは数値などが異なる場合があります。
※特に最近に投稿された作品に顕著なのですが、年ごとに見ているので年初に投稿された作品ほどここでの順位が高くなりやすいです。
それではみていきましょう。
まずは年ごとのなろうに投稿された作品数の推移です。
毎年着実に投稿作品数を増やしていますね。
2020年は巣ごもり需要が原因なのでしょうか、前年と比べると作品数が大きく伸びていることがわかります。
今回はやりませんが、2009年以降は大体直線的な増加の仕方をしているので、線形フィッティングで2021年以降に投稿される作品数の予測ができそうですね。
次に、ジャンル別の作品数の推移です。
ノンジャンル以外は全体的に増加傾向にありますね。
一応ノンジャンルについて解説すると、2016年5月24日に小説家になろうではジャンルの再編成が行われ、一度全ての作品がノンジャンルに分類されました。
その後に作者の手によってジャンルの設定がされたものは現在そうであるように恋愛、ファンタジーなどのジャンルの検索に引っかかりますが、そうではないものは未だにノンジャンルとして残されています(現在は選択できません)
参考文献
公式ブログ:https://blog.syosetu.com/index.php?itemid=1971
こうして眺めてみると、こういったノンジャンルの作品というのはかなり多いです。
さまざまな作品がごっちゃになっているので、ここから自分好みの作品を見つけ出すのは至難の技になります。
では、このノンジャンルを除外したジャンル別作品数を見ていきましょう。
ノンジャンルを除外したことにより、2015年→2016年のジャンル別作品数が急激に増えています。
変な傾向を示す年はなく、年にもよりますが最近の投稿作品数は
文芸 > ファンタジー > 恋愛 > その他 > SF
となっているようです。
文芸が一番になっているのは単純に構成されている小ジャンルの数が多いからなんでしょうね。
次は累積で見てみましょう。
このグラフは全ジャンルでのなろうに投稿された作品の累積を表しています。
例えば2020年時点では769894となっていますので、2021年1月1日に除夜の鐘の音を聞いたタイミングで読むことのできる作品数が769894ということです。
まさにうなぎ登りです。
2022年には1,000,000を超えているでしょうね。
年代毎の投稿作品数でも述べた通り、年代毎の投稿作品数はおおよそ一次関数で予測ができるので、この累積作品数についても二次関数で予測することができると思われます。
最後に、累積のジャンル別バージョンです。
こちらも大体全ジャンルと同じような感じになっています。
以上が作品数の推移の紹介でした。
みていただいた通り、現在小説家になろうでは投稿される作品数がどんどん増えています。
いい作品が増えていくのはいいことなのですが、一方で現在のなろうの機能においてランキングやブクマのおすすめなどその枠は変わりません。
仕様変更によりこの枠が増えたとしても、ユーザーとしては全ての作品を追えるわけではないので僕はますますポイント稼ぎのための競争が激化してしまうのではないかと思っています。
あくまで予想に過ぎないですが、今後一体どうなるのでしょうか。
次回はジャンル毎に年代別の代表作をみていきます。