ジャンル別 恋愛
今回は恋愛ジャンルを見ていきます。
僕自身あんまり詳しくないジャンルなので少し内容が薄くなってしまっているかもしれません。
【調査方法について】
・大まかな流れ
1.小説ランキングAPIを用いて、2013年7月〜2021年1月の「月間ランキング上位300作品」を3ヶ月ごとに取得
2.1で取得した小説のうち、「恋愛」のみの作品を抽出
3.小説のタイトルを品詞ごとに分解して「名詞」の出現頻度をカウントし、同率も含めた上位7単語を集計(同じ小説に複数同じ単語が含まれていてもカウントは1)
4.各月の頻出単語のランキングを表によって可視化し、ランキングの大まかな推移と単語の登場時期をグラフによって可視化
どうしても古い時期のデータだと作品数が30作品ほどだったりと少ないため、top10ではなくtop7となっていたり、一部同率○位が多いため表から省いていたりします。
取得したデータ数のグラフを載せておきます(再掲)
(2021年2月27日取得)
【表 2013-2015】
読み方
・各データの形式は「単語 割合(%)」
・割合(出現確率)は例えば17.2だった場合、総合ジャンルのランキングから恋愛の上位100作品を抜き出したらそのうちの17.2作品にその単語が含まれているということ
・左にあるほど人気な単語
・スマホだと見づらいと思うので、横にしてみたりパソコンで見るなどしてみてください
【グラフ 2013-2015】
読み方
・長さ=割合(長いデータほど人気な単語)
・古い時期のランキングに載っていた単語ほど下にある(逆に新しく流行り始めた単語ほど上にある)
2013年〜2015年です。
やはりファンタジーとは全然違いますね。
まずは「異世界」についてで、この単語は2014年7月以前は多く使用されていましたが、それ以降は単語は滅多に現れなくなります。
次に、2014年4月〜2015年の時期には「乙女ゲーム」やそれに類する単語が見られます。
そして割合の推移を見る限り、その後から「悪役令嬢」が流行り始めたようです。
「婚約破棄」もグラフの一番最後、2015年10月頃から登場し始めます。
以上をまとめると「異世界」→「乙女ゲーム」→「悪役令嬢」→「婚約破棄」という流れがあった、ということになります。
【表 2016-2018】
【グラフ 2016-2018】
2016年〜2018年です。
やはりというべきでしょうか、この時期以降は悪役であるかどうかにかかわらず「令嬢」が圧倒的に強いです。
例えば2018年の4月の「悪役令嬢」と「令嬢」を単純に足すと31%になっており、これはファンタジーにおける最盛期の「異世界」や「追放」に匹敵しています。
ファンタジーの方でも述べた通り、やはり「私」「俺」などの一人称については順位こそ高いですが、使用率自体はそれほど違いはありません。
また、同時期のファンタジーと比べると全体的に表の高さが低いので、タイトルの長さはファンタジーほど長くないことが窺えます。
「親友」に枠がついちゃってますが特に意味はないです。
【表 2019-2021】
【グラフ 2019-2021】
2019年〜2021年1月です。
この時期から総合ランキングにおける恋愛の作品の占める割合が一気に増えてきます。
グラフも同率が減って随分と見やすくなっています。
まず「悪役令嬢」「令嬢」についてですが、2019年7月に至っては合計しておよそ36%ほどなので、「追放」「異世界」をさらに上回っています(単純な合計はできないので、「悪役令嬢」と「令嬢」を同時には使わないことを仮定しています。同時に使用している可能性も考慮すると実は同程度かもしれません)
この使用率といい、最近の恋愛ジャンルの勢いといい、今やなろうにおける一番人気のジャンルは令嬢ものなのかもしれませんね。
もう恋愛ジャンルについても、異世界〔恋愛〕、現実世界〔恋愛〕、令嬢・婚約破棄〔恋愛〕としてもいいのではないでしょうか()
そして、やはり「聖女」が最近恋愛ジャンルの中で流行り始めているようです。
登場自体は2017年頃からすでにしていましたが、2020年7月以降目立ち始めています。
冒頭でも述べたように僕自身はあまり恋愛の作品を読まないので、「聖女」がどのような扱いを受けているのかは正直なところわかりません。
ですが、後で単語別の調査を行うのでその時に解説しようと思います。
以上がジャンル、恋愛についてでした。
最近とても熱いジャンルなのでこちらについても今後どうなるかがとても楽しみです。
次回以降しばらくはどの作品がその単語を使用していたのかなど、単語別に細かく調べていきます。
同様の調査を最新の投稿作品に対して毎月おこないます。
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