3話
前よりは2倍文字数増えましたがそれでも少ないです
康太は夏菜子さんへ言い聞かせるように言う
「もう俺は限界なんだ・・・お母さんを無くした時も自分が分からなくなり夏菜子さん、貴方が来なかったら俺は自殺していたかもしれない・・・でも夏菜子さん、貴方まで事故でし、死んでしまうなんて、俺はこれからどうやって生きていけばいいんですか・・・・・・もう自殺したいっ!・・・なぜ俺はここまで不遇されなくればならないんだっ!・・・でも、自殺したら妹はどうするんだろう・・・、俺が助けなくちゃならない・・・あ、でももう心配ないか、妹はもう1人で生きていけるぐらい賢い、俺の昔の点数を軽々と超えていくぐらいの賢さがある、だからあいつは1人でも生きていけるだろ・・・俺はもう死んでもいい でも自殺は夏菜子さんが許してくれないだろう だから、俺は地下に行って俺のできることをしよう・・・たとえ、死ぬしかない未来であっても」
そういうと康太は目の前に倒れている夏菜子さんを畳んでおいた布団をひいてその上に寝かした
「これじゃ、誰かが夏菜子さんが死んだところを見た事がわかるな・・・でも夏菜子さんは綺麗にしておきたくて・・・俺は1人で何言ってんだ・・・夏菜子さん、じゃあ、俺はもう行きます」
康太はそう言うと動きやすい服に着替えた
長い前髪は探索の邪魔になると思い、バラバラに切る、今まで顎まで伸びていた髪を眉毛にまで切る
そして、懐中電灯、非常食、水、ナイフ(カバー付き)をバックの中に入れ、玄関に行き靴を履いた
「行ってきます」
康太は玄関を出るとすぐ階段を降りて扉がある所までたどり着いた
「こんなところにこんな大層な扉、小説や漫画でよく見た現実ファンタジーね、でもな、本当の現実にこんなもの要らないんだよ、大切な夏菜子さんを死なせるようなものは要らねえ、夏菜子さんや妹と一緒に安全な毎日を送りたいだけなのに・・・」
康太はそう言うと深呼吸し言った
「もうどうでもいい、夏菜子さんがいなくなった今何を考えても無駄だ・・・目の前のことだけを考えていこう」
康太は扉を強く押した
«ゴゴゴゴゴッ»
「お、中は少し明るいな、ところどころ光石みたいのがある、そして幅50mぐらいの正方形が一直線に進んでいる感じだな、本当に自分が2次元へと入ったかのようだ、でもこれが2次元と同じような現象が起こるなら魔物に出会ったりトラップがあったりして危ないだろうな」
康太はそう言うと歩き出した
「しかし、ダンジョンって言えば迷宮がイメージなんだけどそこは違うのか これじゃ、魔物みたいなのが出てきても逃げられんな、まあ、その時はナイフで倒すか殺されるだけなんだけど・・・」
康太はそれ以上喋ることはなかった 魔物らしきモノと会うまでは
[25分後]
「なんだあれは・・・」
康太の目線の先には灰色の何かがいた
「あれがいわゆるこの世界での魔物・・・なのか?」
灰色の何かは横になっていたが腰より下ぐらいの高さだった
「横になっててあの高さかよ・・・」
康太は迷った あの灰色の何かに近づくか それとも逃げるか
だが、康太はその結論が出る前に嫌な予感が頭によぎった
康太はその予感に従いながら足音を立てずに灰色の何かを見ながら後ろに歩いた しかし、その判断は遅かった
«?・・・グルるるるるっ!»
「くそっ!起きやがった」
康太はそう言うと同時に歩いてきた道を走り出した 走りながら後ろを見ると灰色の何かがヨダレを垂らしながら来ているが走ってないことがわかった
「よしっ、これなら逃げられそうだ・・・っ!なんでここに壁が・・・」
康太は走ってると直ぐに壁に着いた
「俺が歩いてきた道は一本道だったよな・・・なんでこんなところに壁が・・・なんかの冗談か?・・・笑えねえ」
康太は灰色の何かがすぐに来ることがわかった
「俺はどうすればいいんだ・・・・・・このナイフであいつに抗ってみようじゃないか・・・アイツは図体はでかい・・・その分攻撃が当たりやすいからな・・・」
康太が喋ってる間に灰色の何かはそこまで来ていた
康太はそれに気が付きバックを下ろしナイフのカバーをとり、構えた
«グルるるるるっ»
「こいやぁーっ!」
«がァァァァ»
灰色の何かが口を大きく開けて一直線に飛びかかってきた
「ふっっ!」
すぐに横に避けた康太
«グルるっ?ぐっ!ぐっ!»
灰色の何かは壁に爪が引っかかって体重を後ろにやって爪を出そうとしてた しかし、康太はその隙は見逃さなかった
「はっ!」
康太は横からナイフを灰色の何かの腹に刺した
「やったぁ!勝ったぞっ!ぐはっ!な、なにが?身体中がい、痛いのか?」
勝った康太だったが直ぐに身体中が痛みに襲われた
「くそぉっ!俺は不意打ちでも食らってったってわ・・・けかっ?・・・」
康太は意識が持たずに気絶し倒れてしまった しかし、その後があった
康太が倒れている内にアナウンスが流れた 康太の頭の中に
内容は・・・
〖世界で初めて戦闘に勝った者・・・称号と特典が与えられます〗
〖レッサースモールウッドウルフを討伐・・・経験値が入ります〗
〖レベルシステムがありませんので強制的にレベルシステムを追加します〗
このアナウンスは何を示しているのか
康太は直ぐに分かることになる
今回も少なかったですが次は頑張ります
そして、1週間に1回程度の投稿になると思うので気を付けてください