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第6話 【大国暗殺部隊 α1】

私はこの時死ぬはずだった。彼らアスラ率いる兵士によって殺されていたはずだった。

だが、次に目を覚ました所は車の座席の中だった。


「起きたか、大国陸軍訓練兵名村 喬(ナムラ タカシ)。いや、()()()()()()()()()()()()

隣の座席にフードを被った女がいた。


「何のことだ・・・? 誰の事だ・・・? お前は誰だ・・・?」

私は警戒心と殺意を込めた目を得体の知らない女に向けた。


「お前は10分前、陸軍訓練兵から暗殺部隊に移籍の命令が下った。

 これは国家上層部の決断だ。そして、お前はネームドとなる。今後戦場での名は


 ()()()()()() だ。


 そして、私は大国暗殺部隊調査員、サーチ1(サーチワン)だ。」

女は観察するような冷たい目でこちらを見た。

殺意も警戒心も無く、面白いものを見ているような顔をしていた。


「君は不思議に思うだろう。何故生きているのか。人質はどうなったのか。」


「君は私によって救助された。人質を置いて、兵士は逃げて行った。」


彼女の言葉によって私はようやく彼女に対する警戒が解けた。しかし、まだ懸念が残る。


「帝国の兵士共は、この街を焼く命令を受けている。彼らを捕まえたのか・・・? 殺したのか?」


「私が突入した時居た兵士は全員殺したが、もし他に仲間がいるとしたら・・・。」

彼女がそう言った瞬間、街の中央で大きな爆発が起きた。大勢の悲鳴に混ざり、銃声の音も聞こえてくる。


「飛ばせ、このままだと街が大惨事になるぞ。」

私は焦燥感たっぷりにそう言った。その返答として彼女は、車を猛スピードで走らせる。


「歯を食いしばれ、この先何が起きるか分からない。しっかり捕まっていろ」

黒のセダンは通常の車の速度を容易く超え、時速約500キロを超えようとしている。

街を迷路のように走らせている彼女は笑っていた。


3つ目の角を曲がった時、爆発の影響かトラックが止まっていた。

しかし彼女はそんなことお構いなしにスピードを上げていく。


そして、目の前に車を乗せていないキャリアカーが見えた瞬間、彼女は窓から2発発砲した。

彼女の拳銃から放った弾丸は、精密に金具を打ち抜き、ジャンプ台のようになる。


まるで映画のような光景だが、乗っている側からすればとてもひやひやする。

少しでも間違えば死ぬかもしれない。そんな行動を何度もしていく中、爆発の起きた場所に付いた。


手榴弾やアサルトライフル、警察から奪った拳銃で撃っている兵士と、それに応戦する複数の警察がいた。

だが、練度の差によって少しづつ警察が押されているように見える。

後ろでは車を爆発させたり、家を燃やしたりしている。


そんな彼らを見て私は、我を忘れて車から飛び出して行った。

後ろからあの女性の声がしたが、銃声によってすぐにかき消えてしまった。


応戦して、負傷した警察から私は拳銃を奪い、全速力で兵士に接近した。


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