四
突然、けたたましく音楽が鳴り始めた。兵士たちは、剣を鞘に収めて敬礼をしている。
1人目に入ってきたのは、見るからーに誠実そうな、背の高いイケメンだった。青い服装をしている。
「私はセイ。この国の第一王子である。私が王になった暁には、民たちの暮らしをより豊かなものにしようと考えている。ぜひ、お力添え願いたい。」
そう言って、4つある椅子の1番左側に座った。
2人目に入ってきたのは、赤い服を着た、背の低い青年だった。見た目、俺と同じくらいだったが、恐らくはもっと上の年齢なのだろう。
「私は、この国の第2王子のカノだ。私が王子になった時は、国の経済をもっと発展させるつもりだ。ぜひ、私についてもらいたい。」
そう言って席についた。
3人目に入ってきたのは、黒い服を着た男だった。無精髭を生やしていて、見るからに前の2人よりよ年上だった。
「あー、俺は、第3王子のロアルだ。第3王子なんて言ってはいるが、4人の中で俺が1番、年上だ。俺が王様になったら、もっと楽しい国にするつもりだ。よろしく」
そう言うと、真ん中の椅子に、ドカッと足を組みながら座った。
4人目に入ってきたのは、真っ白な服を着た少年だった。明らかに俺よりも年下だ。
こんなに小さな子供も戦うのか?
「僕は、第4王子のロックです。王様になりたいです。よろしくお願いします。」
そう言うと、空いていた椅子にちょこん、と腰かけた。