プロローグ
第0章[プロローグ]
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2019年4月4日午後9時30分。
「本当に入るのかよ」
「何今更ビビってるんだよ」
月の明りだけが外の世界を照らしている中、二入の男がにある建物へと
侵入しようとしていた。
その建物は、外観は普通の病院の様だが噂では、中で人体実験をしているやら。
海外にバイオテロを起こすための細菌兵器を開発しているだとか、そんな噂のある建物である。
その噂がほんとかどうかを確かめるために、二人の男は夜遅くに建物に来たのである。
「だって噂が本当だったら、俺ら実験体にさせられるかもしれないし」
カメラを持った男が周りを警戒しながらもう一人の男に中止するように促す。
「何言ってんだよ、本当だったら、俺たちの動画の再生回数が伸びるチャンスじゃん」
二人の男は有名動画サイトの投稿者らしい。
動画の再生回数がなかなか伸びなくて悩んでいるときに、数少ない登録者からの
メッセージで、この噂の事を聞き急いでやってきたのである。
「せっかく、登録者から頂いたネタを無駄にはできないだろう」
「それはそうだけど」
「うわさが本当であれ嘘であれこういう動画は、再生回数が伸びやすいんだよ」
先のことを考えてか、顔を緩めながら一人の男を説得する。
「分かったよ」
カメラを持った男が諦めたかのように、溜息をついて了解した。
「分かったなら動画回していくぞ」
二人の男は暗い建物内へと入っていいった。
その一か月後、彼らの動画を見たものは口をそろえて。
「雰囲気変わったなぁ」と言った。