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43 「Notitle」
ひっそりと生きて来た
目立たないように
太陽の下
光まっすぐに浴びることなく
日陰の世界は
とても寒々しくて
鮮やぐ色 知らずにいた
「光は熱を持ってるんだって知った」
最初に得たぬくもり
「熱は心を動かすものだって知った」
次に得た感情
世界にはたくさんのものが溢れてる
沢山の色どりで満たされている
知らず
知らず
生きていた今までに 別れを告げて
「手を降ってさよならと言えるまでじゃないけど」
いつか振り返って
そんな日々もあったと受け入れられたなら