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詩集02  作者: 透坂雨音
25/44

25 時の天秤



 失われた過去と 培う今を

 天秤にかけて はかる未来


 暗く染まっていく 世界地図の中央

 立っているのは 私と貴方


 闇の彼方で 胸焦がしていた

 未知なる道半ばで 手伸ばしていたから


 彼も 誰も 見失わない

 過去を 今を 未来を 受け入れ

 作り上げて


 君が泣かなくても良い

 君が挫けなくても良い

 笑ったまま進める 場所を 目指して


 どんな世界でも

 明るく描いてゆける 地図を

 探し出して 歩こう ここから


 失ったものと 手を伸ばして

 得るもの はかる天秤のせられたものは……



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