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詩集02  作者: 透坂雨音
20/44

20 見えない楔



 見えない枷に捕らわれて


 迷路に迷い続ける運命をこの背に

 私は今も未来も 暗闇の中で生き続けるでしょう


 この目で見た光は 現実のものではない

 この手で触れた温もりは 命の存在ではなかった


 抱えた思い出を 今ここで還元しよう

 自らの手で 生贄に差し出そう


 せめて最後は醜くないように

 心許した人に滅ぼしてもらえるように


 どうか迷わないで

 それが私の救いとなります



 遥か 遥か 遠くから 実行される 命令

 私は それに 抗えない

 全ては 決められた通りの 筋書き

 私は そこから 外へ出る事ができない


 心が消え去っていく

 見えない枷が縛り付けている


 迷路に迷い続けるのは苦痛だから

 私は今も過去も 暗闇の中で生き続けてきたから


 この足で踏み越えて来た 過去にさよならを

 この背で守り続けて来た 今に別れを告げて


 抱えた思い出を 今ここで還元しよう

 望まぬ手で 生贄に捧げよう



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