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詩集02  作者: 透坂雨音
13/44

13 天秤の王国



「幸福と不幸は等分である」

「その定めを 王国は覆した」


 ―― ――


 むかし むかしの話

 それは 思い出せないほど

 むかしのはなし


 誰もがわすれた 消えたくにの話



 大きな大きな 一つの王国


 幸せと笑顔で満ち溢れた

 素晴らしい 場所


 悲しみのない

 不幸も存在しない 場所


 幸福と不幸の天秤を操作して

 運命すらもその手で操って

 一人の生 生きられるだけの 素晴らしき時を


 誰もが手に入れる事が出来る

 心地の良い 夢の世界



 むかし むかしの話

 それは思い出せないほど

 むかしのはなし


 誰もがわすれた 消えたくにの話


 ―― ――


「もしも幸せの量を好きなだけはかれたら」

「もしも不幸の量を自分で決められたら」

「誰もが願った」

「そして願った誰もが、願ったがゆえに滅んでいった」



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