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詩集02  作者: 透坂雨音
12/44

12 贖罪



 嘆きの丘に 置き去りにして

 ここから逃げ出した 後悔を抱えながら


 後に残された 者達

 振り返れば ただ一つに減っていた


 思い出せない程

 原型をとどめていなくて


 いつか宝石の様だった記憶が

 黒く濁っていく


「呼びかけて」

 「呼びかけて」

「記憶の底に」

 「そこに向かって」


「他の誰でもない」

 「貴方の声が」

  「今、必要だから」


「ここに」

 「声を」

  「呼びかけて」


 水雫が 体温を奪う

 傷口が蠢いて 罪を訴えかけてくる


 贖いの光を 蝋燭(ろうそく)に灯そう

 消えそうな火 このまま 見守り続けて



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