15話 そもそもゲームに精神世界があるのがおかしいと思う
勘が第六感がこいつは大丈夫だと訴えかけてくる。とはいえ私自身まだ信用しきれない部分もある。ここに来ると感情がぐちゃぐちゃに混ざりあって訳が分からなくなるんだよなぁ。
「ひとまず何故ここにいるか答えて欲しい。ここは私の意識の中。私はあなたに会ったことも見たことも聞いたこともない。」
神ノ目……私の持っているスキルだとしよう。だとしても人の形をしてここにいるのはおかしい。私はこいつを知らないんだ。記憶に無いものはここにいるのはおかしい。だってここは私の中。私の意識の中なのだから。
「普通ならそうだね……いや普通でもこんな空間がある方がおかしいんだけど……まぁ簡単に言うなら僕の複製された魂が君の魂と混ざった。いや、君の魂の中に入ったといえばわかりやすいかな?だから君の意識の中、魂の中に存在できる理由かな。」
?
「はは、まぁ理解できないよね。魔法なんて御伽噺の世界。君たちで言う創作物の話だもんね。まぁ現実に君の中に僕がいる。あまり難しく考えなくていいよ」
そこからなんかブツブツ言っているけど私には聞こえなかった。ひとまずシステム的にそういった空間て事なのかな?いやでもならこの空間あるのはおかしいか。私の意識の中そのままだもん。
「ゲームなんだよね。ほんとに」
他のゲームではこんな事はなかった。いやそういうゲームはしてなかっただけかもだけど。
「正直に言うと、見た感じ君が負ける要素はない。ここに来れたことでより負け筋を潰すことになると思うよ」
ん?何を見てそう判断したのだろうか?私かすれば死ぬステータスではあるが?いやさっきは耐えたけど。というか回復アイテムを買ってないのでもう次ないんだよね。
「僕と君のスキルは相性がいい。そして君は何故か魔力の質もいい。色々出来そうだ。」
「スキルの相性?」
「そうそう。この部屋の隣に第六感があったでしょ?それが君のスキル。僕の神ノ目と君の第六感は相性がいいんだまぁ調整はしないとだけどね」
第六感……私のユニークスキル。それも誰かいるのかな?私のスキルだから私か?魂の複製とか言ってたし。
「あ、そっかそもそもスキルについてとか魔法とかも知らなかったねせっかくだし色々話しとこうかな」
長々スキルと魔法とか色々話した。クノンすまない私は話が長すぎると聴き逃してしまうのだ。
スキルとは魔法を誰でも簡単に使えるようにした技術で、魔術は魔法を使いやすくしたものらしい。
魔法陣、詠唱、術式、魔法を発動するのになにかアクションが必要なものが魔術に分類されるみたいで。
その魔術をみなの共通認識として認識してもらう事によってだれでも簡単に使うことができるようになるらしい。長くてあまり頭に入らなかったゼ。
「ちょっと待って?なんか長くない?黒騎士はなぜトドメを刺さない?」
気絶の状態異常で、意識を失いここに来たはず。時間の流れがーとかは無い……はず。これがシステム的に起きてるのなら時間の流れが違うとかあると思うけど。
長いのでここらへんで切って置かないと多分永遠に話すだろこいつ。
「ちょっと着いてきて!!」
クノンを抱き抱えて部屋を出る。まっすぐだからすぐに目的地に着いた。
部屋としてはメインルーム。
大画面があってそこに私の視点が映し出される。
アケコン、コントローラー、キーボードといったゲームで使うコントローラーが無数にあって。それを持ち席に座る。
メイン、有意識、無意識、本能の4席。
無意識の席に私が座っていた。ゲームなら絶対にありえない。
「ここは?」
「ここはメインルーム。言うなら体を動かすための場所?かな」
そうここは私の体を動かす場所。ちなみに転がってるコントローラー達は雰囲気。実際にあれ使って動かす訳ではない。
「えぇ……」
ドン引きのクノンを掘っておいて画面を見る。
意識を失ってここに来ているなら今体を動かしているのは無意識さんだ。
「え、なにこれ?ファイアーボールがギュンギュン動いてるんだけど」
ファイアーボールが敵の攻撃を交わしながら顔、胴体、股間といった部位を攻撃している。こんなスキル持ってたっけ?いや、魔法かな?
無意識でやっている事なので今私は同じ事を出来ないんだよね。いずれは出来るようになるんだろうけど魔力を動かすとかまだ全然分からない。
「君はやっぱりすごいね。あんな綺麗に魔力操作を出来る人間はそうそういないよ」
「私が出来れば良かったんだけどね」
「え?」
まぁそのうち出来るようになるだろう。
画面を見る限り気絶の状態異常は治っている。
だけど猛麻痺毒という状態異常がまだ残っているみたい。
麻痺毒なら大丈夫。もうとっくに慣れている。体力が減っていないことを見るに動きに制限がかかる感じかな?
無意識さんに一声かけてメインの席に座る。
「無意識さんゲームとはいえいつも通りにね」
無意識さんはドヤ顔で親指を立てた。頼もしいね。
「待って欲しいさっきのセリフのこと教えて欲しいんだけど」
無視した。
意識が戻る。その瞬間に大剣が顔スレスレに横切った。
怖!?
バックステップで距離を取ってひとまず様子見。
体はピリピリと感覚が薄く心なしか動きづらい。
いい……とても気持ちいい。やはり毒はいいね。私は体に毒入ってた方が調子が上がるんだ。
「クソなんでデススコーピオンの毒を受けて動けるんだよ……ドラゴンですら動けず生きたまま食われるって言うのに」
ボソボソ吐いた言葉を有意識さんが拾った。
あれ?有意識さんもいるの?有意識さんは私が拾えてない情報とか意図的に無視してる物を纏めたりしてくれる意識で、大事な物なら私に教えてくれる優秀なヤツよ。いや有意識さんも私なんだけどね。
人間は脳の使用に制限がかかってるらしいんだよね。それを私は取っ払って、脳みその使用するのを分割出来るようにしたら何故か無意識、本能、有意識と分けることが出来て、使用量とかも調整出来て便利なものよ。ただそれが出来るようにならなきゃ行けなくなった理由がちょっと残念なんだけどね。
『君の親友に夜這いされた時に命の危険を感じたんだよね。親友で貞操を失っただけで済んだけど普通に殺すことも出来たよねって。だから意識がない時ににも自衛出来るように無意識を作った……て君ほんとに人間?』
…………頭の中で話しかけるのやめて貰えます?てか記憶見ないで欲しいのだけど!?
『見ないとスキルの調整ができないんだよ。あ、部屋に戻っているからね第六感君も呼んで調整しないとだし』
勝手に帰って!やめて頭ガンガンするから!
「どうした?もう終いか?」
黒騎士が話しかけてくる。こいつ結構おしゃべりなんだよね。めっちゃ戦闘中に話しかけてくる。そんな余裕あるのムカつくんだけどこっち必死に攻撃しているのに。
「いや、ここからだよ。今ものすごく調子がいいの。この毒さ貰えたりしない?」
「やるわけないだろ。これ結構貴重なやつだぞ?てかなんでお前動けるんだよ。これドラゴンも動くことが出来なくなる劇薬だぞ」
「慣れたからね。そっかならドロップ狙うしかないか」
サソリの毒は6歳の頃になれてしまったからね。まぁそれよりも強く感じるからまた別物なんだろうけど。
私は左手に短剣、右に特大剣に持ち替え儀礼のポーズを取って言った。
「さぁて、ギアひとつあげるよ?ついて来れるかな?」
私は割り振ってないステータスポイントをAGIに振って装備も獣王シリーズに変更した。
流弾の篭手の中に獣王猛爪のハーフグローブを装備することが出来た。篭手だからかな?
Lv:20
STP:0
2502G
HP:1000()
MP:1000()
STR:0()
VIT:0(320)
AGI:208(1008)
INT:0()
DEX:0()
LUK:0()
アクティブスキル
【急所斬り】
【急所突き】
【ファイアーボール】
パッシブスキル
【コンボスター】
【破壊王】
【剣舞】
【無謀】
【大物食い】
【テイム】
エクストラスキル
【神ノ目】
ユニークスキル
【第六感】
()はステータスと装備の合計です




