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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私刑水裁判

作者: 甘い

狂気は時として圧倒的な正しさとなり、他の正しさを超越する。

「飲み物は必ずこれを飲みなさい」

そう言って赤く濁った飲み物を飲まされ続けた。私の家はとても大きかった。おじさんと私の二人で暮らしている

私は外の世界を知らない。おさない時からずっと外に出たことがない

でも外には「けがれ」っていう汚いものがあるらしい


ある日、男の子が忍び込んできた。ちょうどスープを飲んでた時だった。私と同じくらいの身長だった。

「なあ、外で一緒に遊ぼうよ!村のみんな気になってんだ。女の子がここの教会にいるって」

でも、けがれに触れてはいけないっておじさんに言われてる。どうすればいいか聞きたいけどおじさんはこの時間いないし、どうしよう

「ここを出ようとするとおじさんがすごく怒ってくるの」

「だったらここで遊ぼうよ!」

「そのスープ!神父さんが作ってるやつだろ!俺も一口飲みたい!」

強引に奪ってきて飲まれた。

「マッズ!クソマジー!!」

勝手に取ってきてなんでそんなことが言えるのか

「スープはまずかったけど、お前ん家クソ広いから冒険のしがいがありそうじゃん」

そういうとあちこちを駆け巡り、それについていくのでやっとだった。

「地下もあんのか!ワクワクする」

「でも、そこのハッチはいつも鍵がかかってるからから」

そう言ってる隙にかちっという音が聞こえた

「ここまでどうやって侵入したと思ってんだ!」

細い棒で突っついて開けていた。

「探検!探検!」

徐々に暗闇に目を慣らしていた頃、男の子が膝をつく音が聞こえた

「こ..........これ、なん...なんだよ」

同時に吐いていた。あーあ、どうやって誤魔化そう。外の人間の痕跡を作ったらおじさんに怒られるんだろうな

「これ、人の...それも子供の頭蓋骨が!」

「私ね、昔おじさんから説明受けたことがあるんだ」

「な...何について?」

「生まれたばかりで汚れの少ない赤ちゃんの頭を取ってから干して煮て、そうしてできたスープを飲んでるの!こうすると汚れが入らず神聖になって、私の子孫は永遠に」

「ガチャ」

「あっ、おじさん、ごめんなさい。私けがれた人を招いちゃった」

「穢れがどうやって入ってきたの?」

「棒みたいなのをガチャガチャして」

「待て、俺がさっき飲んだのって!」

「そうか。今すぐに血を抜いて新しくスープを飲まなくちゃね」

「はい、ごめんなさい。」

「反省してるようだし、今回は許すよ。でももうしないようにね」

「はーい」

「おじさん、その刃物何?」

「あー、護衛用さ。裏門が空いてて心配したんだぞ」

「おじさんありがとう!」

「さて、君をどうするか。君は穢れが多いから食べれないし、売却か家畜の餌、どっちがいい?」

「ハッ...ヤッ.......やだ。そんなんになりたく」

「困るなぁ。だったら穢れを削ぎ落としてあげよう」

「削ぎ落とすって...?何をするの?」

「そのまんまさ!君が穢れているところすべてを切断する。これを一年続ければその穢れは無くなるよ!そうなったら我々の仲間として受け入れようではないか!」

「嫌だ!来るな!!来るな!」

「君も毎日このスープを飲んで神聖になろうね」


たまにあの地下にハサミのようなものを持って入るおじさんを見る。それからあの男の子の叫び声が聞こえてくる気がする。でもそれは寂しさを紛らわすためにけがれが作ったものかもしれない。

「もっと神聖になるためにスープを飲まなきゃ!」

食べ物に関しては干して煮た後の頭や文中にも出てた家畜の生まれたてを食べてます。そのためおじさんの一家は代々寿命が少なく、でもそれは穢れが多いからと考える負のスパイラルに陥ってます。また少女とおじさんに血のつながりはありません。

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