第4話
【亜人】の中にも悪人はいる。力がある故暴走する。悪魔を喰らい強くあろうとしたものもいたくらいにだ。だからこそ悪魔を祓う必要がある。世界中に盛れ出さないように亜人を暴走させぬように。
「新入り亜人最凶って知ってるか?」
「七つの大罪を取り込んだあのロクドウですよね?」
「おーよく知ってるな。」
「世間知らずなのによく知ってるな。」
「……嫌という程知ってる。」
「あ?それどういう意味だコラ。」
「喧嘩するなお前らー。そろそろ目的地だ。」
第3区格納庫
「この中だ。」
「………タカザワ先輩。」
「なんだ。」
「俺今鳥肌立ってます。」
「鳥肌?」
「【融合型】は気配に敏感なんだ…ということは中にいるのは…」
中に入るとそこは地獄絵図だった。何処も血まみれ。肉片がそこら中に散らばっていた。
「こりゃあ…」
「……なんですこれ。」
「こりゃあ悪魔と亜人が戦いあっていた跡だな…」
「それって…」
「違法実験の跡だ…」
「何のために。」
「決まってるだろあの最凶を打ち倒したい馬鹿がやらかしたんだ。」
「タカザワ先輩上!」
「だろうな!」
悪魔と亜人がぐちゃぐちゃに混ざった実験体が上から降りてきた。
「違法実験体って所か。下がってろお前ら。」
「タカザワ先輩大丈夫なんすか?」
「俺を誰だと思ってる悪魔対策課最強だぞ?」
そこら辺にあるパイプを使い違法実験体の後ろにまわる。一瞬の出来事だったのでアクトとリンネは目で追えなかったくらいに。瞬く暇を与えず一瞬で刺してみせたのだ。悲鳴のようなものをあげる違法実験体。
「………アクト、リンネ、下がれ。」
「タカザワ先輩この気配!」
「ああ…最悪のタイミングだ!」
「【暴食モード】。」
圧倒的な強さで違法実験体を一口サイズにして食べてみせた。青い髪赤い目の彼の名はロクドウ。亜人最凶の男である。
「ロクドウてめぇ…邪魔してんじゃねぇぞ!」
「弱いてめぇらが悪い。って…ん?」
「っ!」
「お、おい俺の背中に隠れんなよ!」
「リンネ!リンネじゃあねぇか!お兄ちゃん会いたかったぞ!!」
「「お兄ちゃん?!」」
「誰がお兄ちゃんだ!」
「ルテンの兄貴は元気か?!」
「知らない。」
「まあ兄貴のことだ元気だろうよ。また昔のように遊ぼうぜ!」
「嫌だ。もう子供じゃない。」
「なんだ反抗期かお兄ちゃん悲しいぞ。」
「うるさい。」
「いやー衝撃の事実だわ。」
「所でリンネそいつら誰だ。」
「先輩とバディー。」
「………は?タカザワは分かるが…その雑魚が?」
「失礼過ぎるこの…」
「やめろアクト!相手が悪い。」
「く…」
「リンネやめておけそいつじゃなくタカザワにしておけ。」
「カッチーン。」
「アクトやめろ!」
「そこまで言うならやってみろよクソ野郎!!」
ロクドウに攻撃しようとしたが身長差もあり一瞬で足を掴まれてしまう。
「離せこの野郎!」
「……お前【融合型】か。」
「だったらなんだ!」
「ふーん、変わった悪魔だな。」
「……は?」
「気に入ったそれくれよ。」
「やなこった!」
「【強欲モード】。」
「やめろロクドウ!!」
「なにやってんのあんた達!!」
「お!リナじゃあねぇか!ひっさしぶり!」
アクトを放り投げそれを受け止めるタカザワではなくリンネ。だが最悪のタイミングでリナが来てしまった。
「会いたかったぜマイハニー!!」
「まい…はにー?」
「あんた来てたの?…最悪。」
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