第1話
《第2区にて悪魔の出現が確認されました。直ちに向かってください。》
警報が鳴り響くそれを聞いたリナはアクトとリンネに指示を出す。
「2人ともさっきの聞いたわね?という訳で2人で悪魔を祓いなさい。」
「えー!」
「俺と…この人と?」
「雑魚とバディー組むの嫌なんですけど!」
「はい文句は聞きませんさっさと行きなさい!」
「ちぇー…」
第2区へと向かった、第2区は全ての区と繋がる言わば資材や食料を供給するエリア。この場所が機能しなければ亜久市は壊滅的と言われている。亜久市は魔界と最も近いとされる場所壊滅すれば悪魔が世界中に散らばるだろう。
「たく…めんどくせぇな。」
「……アクト。」
「先輩!先輩つけろコラ!!」
「アクト。そっちは別ルート。」
「ルートぉ?関係ねぇよ俺が決めた道は俺が決める。」
「厨二病か?」
「お前しつれーすぎ!」
アクトとリンネは口喧嘩しながら歩いていると第2区の中央にやってきた。
「おかしい…人の気配がしねぇ。」
「……アクト。」
「だから先輩!」
「あれは…なんだ?」
「……は?」
人が惨たらしく吊るされていた。それを見たアクトは…辺りを見渡す。
「……上か!!」
悪魔No.264、吊しの悪魔。空を飛び人を吊るす習性を持つ。
「おい雑魚生き残りいねぇか確認しろ!!」
「……」
歩いていくリンネにアクトは止めに入るが…なにか様子がおかしい。
「おい!なに勝手に……」
「……殺す。」
どうやらブチ切れていたらしい。アクトは唖然としていたが顔を横に振り気をしっかり持つ。
「おい、あれ撃ち落とす………なんで石持ってる?」
リンネは石を思いっきり投げたするとどうだろう吊しの悪魔の翼に辺り落ちてきた。
「うぉぉぉい!」
「うるさい。さっさと殺すぞ。」
「……カッチーン。」
アクトは両腕を大鎌へと変える。リンネは近くにあった車を持ち上げ放り投げる。
「死神舐めんな!!【首狩り】!!」
アクトが悪魔の首を切り落とした直後リンネは身体能力を上昇させる。
「…逃がすか。」
悪魔は生命力が高いその為首を切り落とされたとしても生きている場合がある。リンネが持ってきていた刀を抜き一刀両断する。
「……」
「悪魔祓い終わりっと。」
彼らは勝利を収めた。捜索隊がやってきて第2区を調べ上げた所生き残りがいたとのこと。ほっと一息つくリンネ。こいつにも感情あるんだなとアクトは思っていた。
「なぁお前アイス好きか?」
「あいす?」
「うめぇぞアイス。」
カップのバニラアイスを渡すどうやって食べればいいのか分からず困惑しているリンネを見て食べ方を教える。
「木のスプーンですくうんだよ。」
「こう?」
「そうそう!なんだよやれば出来んじゃねぇか!」
「……そうか。」
2人でバニラアイスを美味しく食べた後報告書を書き提出リンネだけ的確な報告書だということでアクトのみ居残りになったのは言うまでもない。
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