7.この世界にエルフって、いたんだ
7.この世界にエルフって、いたんだ
初めての異世界の商業ギルドでのやり取りに疲れを感じたので、ギルド内の休憩スペースで休むことにした。
食事をオーダーするカウンターでメニュー表を見せてもらったのだが、
この町の言語、何故か読める。
日本語の横書きは、左から右に書くが、この町の言語は右から左に書く。
なので、ついつい左から読む癖が出てしまうことはあるが、読めることは読める。
人のいないところで、こっそりとスマホを取り出し、自分のステータスを見てみると、
『オート読み書き翻訳 LV1』を習得していた。
説明を見ると、『LV1 10言語まで対応可能です。』と出ている。
そして、『商業ギルド Eランク、預入金額140万リアル』と出ている。
新しく加わった能力を確認したのち、スマホをしまい、食事の注文をする。
-ミント入りレモネード
-ファラフェル5個
-羊のケバブ3本
を注文する。
この町(先ほどの受付の説明では、シャルシャという名前の町らしい)には港地区があり、
遠距離との交易も行っているらしい。
その輸入した食材もここで料理として提供されているそうだが、値段はそんなに高くない。
注文した料理の代金は1200リヤル。ギルドカードからの引き落としで払う。
料理が出来上がり、一人区画割された絨毯の上で食事をしていると、一人の商人?に声をかけられた。
???「さっき、このギルドに売りに出していたガラス瓶、すごいじゃない、私にも下ろしてくれないかしら?」
よく見ると、頭にかぶったスカーフの横から長い耳?が出ている。髪の毛も金色で、というより、
スカーフで隠しきれていない。
リョウは
『あれは学生時代にPCでその方面のゲームをしていた時に、出てきた、うーん、エルフ、そう、エルフにそっくりだ。』
と思った。
それにしても、きれいな女性だな。
リョウ「すみませんが、出身部族はどちらになりますか?」
???「これは失礼しました。私の出身部族はサンドエルフ族のリアンと申します。」
さ、サンドエルフという種族らしい。やっぱりエルフ?
でもエルフって、森の中に暮らしていて、草食で、ましてやこの地域で多い羊肉なんて食べない印象があって…
と困惑する。
それは置いておいて、
リョウ「なぜ新型ガラス瓶をほしいのですか?」
リアン「私の村はこの町から歩いて1日ほどかかる距離で、80人くらいの少ない村ですが、そこでポーションを作っているんですが、
このガラス瓶、ポーションを入れるのに最適と思って。割れたり、蒸発したりすることが無さそうなので。」
リョウ「新型ガラス瓶、どのくらいほしいのですか?」
リアン「とりあえずはサンプル5本位ほしいと思っています。私の村の長に見せて、薬を入れてテストをしたいので。」
先ほどギルドにすべて売ってしまったので、新型ガラス瓶の手持ちがない。
リョウ「いつまでに必要ですか?先ほどギルドにすべて売ってしまったので、荷馬車から取ってこなければならないので。」
リアン「では、明日の朝、この町の入り口で渡していただけないかしら。その後、自分の村に戻りますので。」
リョウはリアンに、新型ガラス瓶を明日朝、渡す約束をした。




