6.商業ギルド
6.商業ギルド
リョウは布のカーテンの様な仕切りをめくり、建物の中に入る。
すると、入り口には案内カウンターがあり、その奥の正面にはいくつかの受付カウンターがあり、
たくさんの商人が列に並んでいる。
受付に話をする。
リョウ「あの新しい商品があるので、買い取ってほしいのですが。」
受付はリョウの恰好を一目見ると、
受付「今回、この商業ギルドを利用するのは初めてでしょうか?
初めてこの町で売買するには商業パスが必要です。」
リョウ「商業パス?」
受付「そうです。商業パスにはランクがあり、AからEのランクとSランクというものがあります。」
受付の人は続けてそれぞれのランクについて説明をしてくれる。
受付「Eランクというのは初級のランクですね。
このランクは月間売買取引は1000万リヤルで販売方法はトレードと露店販売のみ許可されています。
リアルというのは通貨の単位らしい。
話を聞いていると、ケバブの串焼き1本(焼き鳥の鶏肉を羊肉にしたもの?)が100リアル。
なので、1リアル=1円くらいの物価だと思われる。
受付「Dランクは小型店舗ランク、月間売買取引は1億リヤルで販売方法はトレードと小売店舗。
Cランクは中型店舗ランクで、いくつかの直営複数店も可能。月間売買取引は50億リヤル。
Bランクは大型店舗ランクで、いくつかの直営とフランチャイズ複数店も可能。月間売買取引は500億リヤル。そして、この町の行政との直接取引も可能。
Aランクは店舗の大きさに制限はなく、いくつかの直営とフランチャイズ複数店も可能。月間売買取引は無制限。そして、この町の行政との直接取引も可能。
そして、最後のSランクですが、この町の王族との取引が直接可能で、商売に関して、なんでも制限がなくできるランクとなっています。」
とのこと。
それぞれ税金のかかる額が異なるとのこと。
Eランクが取引量の10%が税金、Dランクは8%、Cランクは6%、Bランクは4%、Aランクは2%、そして、Sランクは1%だそうだ。
リョウ「あの、すみませんが、どうしたら、Eランクを取得できるんですか?」
受付「あちらのカウンターに並べば、発行できます。ただし、3000リヤルいただきますが。」
ランクカードには購入価格があり、上位になれば高くなるそうで、審査も厳しくなるとのこと。
その後、このギルドの施設やこの町のことについても大まか、教えてもらった。
この世界、いろいろな部族がおり、そしてこの町を始めて訪れる人が多いので、
こういった説明をしなければいけない機会が多いのか、説明し慣れている。
受付「まずはこのギルドの施設から説明しますね。
左側のところどころに絨毯が引かれている広いスペースは、商談を行うスペースです。
この町を訪れた部族同士が交易で、商品を交換したり、金額の交渉を行う時に使用します。
取引が成立した場合、この町の税金として、取引金額の3%をいただきます。
あちらのカウンターは左から順に、ギルドカード処理カウンターで新規の発行やランク変更等ですね。
それから隣は両替カウンター、たくさんの部族がいますので、通貨も複数あり、両替が必要な場合は、こちらで行ってください。
その隣が売買カウンター。制限がありますが、商業ギルドでも商品の売買を行っております。
後は、右側のあちらは休憩スペースですね。
飲み物や食べ物が販売されており、食事をして休憩することもできます。」
なるほど、絨毯が所々敷かれており、何人か固まって食事をしているメンバーがいる。
最後に、あの通路を通り、この商業ギルドの裏がバザールとなっています。
ほかの地域のスーク(個人市場)と違って、このギルド直営の大規模商店となっております。」
一通りの説明を受けた後、Eランクのギルドカードを発行してもらう。
初級ランクのためか、特に問題なく、お金を払えばカードを取得できた。
そして、麻袋に入れられた新型ガラス瓶を売ろうと、
商品売買カウンターに向かう。
そのカウンターの職員に、この新型ガラス瓶を1つ見せる。
この受付はもさもさの鬚にこげ茶の体毛、そして長い耳、ウサギ人間?で、
やっぱりここは異世界だったんだー、と内心思う。
売買カウンター受付「こ、これは何なんですか?」
リョウ「新しいガラス瓶を交易で入手しましたので、売りに出したいのですが。」
ウサギ人間の売買カウンター受付はこの新型ガラス瓶を持ち、まじまじと観察する。
売買カウンター受付「かっ、軽くて、ぐにゃっと歪んで、これガラスなんですか?」
リョウ「ガ…ガラスの種類の1つとして取引先から仕入れました。」
ガラスではなくて、樹脂とは言えない…ガラスで通す。
売買カウンター受付「それにこのキャップ部分、精巧な作り、どこで仕入れたんですか?」
先ほどの入り口受付の説明で、商人に仕入れ先を聞くことはタブーと聞いていたので、
リョウ「ルールとして、回答できません。」
とだけ回答した。
その後、新型ガラス瓶1つ、5万リヤルの値段がつき、
30本すべてで、150万リヤルの収入となった。
10万リヤルは紙の紙幣でもらい、そのほかはギルドカードに入金してもらうことにした。
売買カウンター受付はギルドのカードをカウンタ横の台に置く様言い、
言われたとおりにすると、その台が淡く光る。
その後、入金完了。
初めての売買取引で疲れ、小腹がすいたので、先ほど紹介してもらった、ギルド内の休憩スペースで休むことにした。




