38. 町からドワーフがやってきた
38. 町からドワーフがやってきた
??「すみません...」
リョウ「ん?」
??「すみません...」
リョウは体を揺さぶられる。
確か、昨日のトイレと風呂の突貫工事で疲れて、今日は屋敷の庭のリクライニングチェアでゆっくりと砂漠の休日を楽しむ予定で、いつのまにか寝てしまったな。
???「お主がリョウか!」
突然の大音量の声で飛び起きる。
リクライニングチェアの横にはカムランと背の低い骨格の良い男、そしてその背後には、同じく背の低い少女?がいる。足を怪我している様だ。
???「お主がリョウじゃな。」
カムラン「実は砂漠の途中でエルフを運転していた所、シャルシャの町の職人街に済むドワーフのワジムとミーナに偶然出会い、しかもミーナがアーミースコルピオンに襲われ、動けなくなっていたんです。
足をアーミースコルピオンの毒にやられたのですが、偶然リアンの作った解毒ポーションを持っていて、助かったんです。」
続けてカムランが説明する。
カムラン「ミーナを助けたのですが、荷馬車のエルフにワジムが興味を持って、今に至る...。です。」
リョウ「今に至る?」
ワジム「そうだ。カムランに行って、連れてきてもらった。あのエルフという荷馬車、すごい構造じゃの。徹底的に構造を調べてみたい。それと、淡水化装置の小屋や製油所等もあるそうじゃないか?じっくり見てみたいわい。」
リョウ(カムランさん、全て喋ってしまったみたいですね。)
リョウはハア〜とため息を漏らす。
仕方がないので、今まで作ったものについて、ドースにお願いをして、代わりに説明をしてもらう。
ワジムをドースの元へ連れていく前に、怪我をしているミーナを屋敷内の部屋に連れていき
、休んでもらう。
居間いたリアンに怪我の様子を見る様、お願いをする。
そして、ワジムをドースの元へ連れていく。
ドース「師匠、どうかしたんですか?」
リョウ「悪いんだが、このドワーフ...じゃなかったワジムさんに村の施設を案内してほしい。」
ドース「わかりました。」
それから半日後、ドースと一緒にワジムが戻ってきた。
ドース「師匠...勘弁して下さい...。」
話を聞くと、根掘り葉掘り、今まで作ったものについて質問を受けたらしい、その後、車の運転についても質問を受け、ワジムの運転するエルフで、ここまで戻ってきたらしい。
エルフを運転するドワーフって、いったい...
ワジム「決めた。わしはここに引っ越してくるぞ!」
この時、リリネアとリアンがやってきたが、ドワーフをこの村に住まわせることについて、他の村民とトラブルを起こさなければ、問題ないとの事。
それよりも、
リアン「ミーナの心配もして下さいよ。」
ワジム「あいつは大丈夫じゃ。わしと同じく頑丈じゃからな。」
話を詳しく聞くとミーナは50歳で、人間で言うところのちょうど二十歳の年齢らしい。
年頃?の娘なのだからもう少し「頑丈」なんて言わないで、気を使ってあげたら良いのに、と思う。
リアンに聞いた所、早めの解毒ポーションが良かったのか、2から3日で良くなるそう。
ワジム「早速鉄筋コンクリート」と言うもので家を作るぞ。」
リョウ「シャルシャの人達には、この村でのこれらの物の事、話さないでくださいよ。」
ワジム「わかった。」
ワジムに押し切られる格好で、資材倉庫の鍵とミキサー車の鍵を渡した。
リョウ(癖は強いが、この村の建築要員が加わったな。)
と思う。




