382. プライベートな果樹園
382. プライベートな果樹園
リョウは今日久しぶりの休みが取れ、リアン、リリネア、ジーク、リーリンと一緒に、
最近作り始めた果樹園に来ていた。
この果樹園は屋敷から少し離れた海岸から少し入ったところにあり、
配水管や改良土壌、肥料など、暇を見つけては準備をしてきた。
いよいよ今日、苗を植えるリョウとなった。
このプライベートな果樹園には、6畳2間の休憩所があり、簡易的なキッチンやシャワールームがある。
もちろん冷房もある。
作業に疲れたら、ここで休むためにリョウは、この休憩所も準備していた。
早速、リョウは、リアン、リリネア、ジーク、リーリンと一緒に植える苗を選んでいく。
「そうね、まず、ミカン系は外せないかしら。オレンジ、ネーブル、レモン、かぼす、ライム等かしら?」
リョウは、リアンが提案したミカンの苗を、購入し地面に並べていく。
「あとはパッションフルーツやグアバ、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、マンゴー、パイナップル...」
「ちょ、ちょっと待って。」
次々と言うリアンに対し、リョウはストップをかけた。
「そんなに一気に言わないでほしい。マンゴーやパイナップルには種類があるんだから。」
「種類?」
「そう、たとえば、マンゴーには、アーウィン種やカラバオ種、ケント種等あるんだから。」
リョウはこれらの種類について1つ1つ説明する。
「じゃあ、どうせだから全部植えようか。」
ジークがその様なことを言う。
リョウはジークにシャベルを渡す。
「じゃあ、植えてくれないか?」
「後はパイナップルにも種類がある。
カイエン種、クイーン種、ブランコ種...」
「じゃあ、どうせだから全部植えようか。」
このあとリアンが、植えたい果実をいい、リョウは苗を出す、
そしてジークはその苗を植えるという役割で、苗を植えていった。
「ところでリョウさん、この中で最も実がなるのが早い果物は何?」
リーリンが質問をする。
「そうだな、パパイヤあたりかな。」
「1本伸びた木の枝に実がなるんでしょ?」
「そう。」
「そして、匂いが強い果物ね。」
「そう。」
リーリンは思い出しながらパパイヤの特徴を話している。
「あ、そうだ、バナナも植えたいな。パパイヤやマンゴーと一緒に、
混ぜてジュースを作りたいな。」
リョウは適当にバナナの種類を見繕って、苗を地面に置き、
ジークがその苗を植えていった。
「ジュースというと、ゴーヤジュースもいいわね。ミルクを入れて。」
リリネアがその様なことを話す。
「ねえ、青いゴーヤじゃなくて、黄色いゴーヤよね。」
「もちろんそうよ。
青いゴーじゃジュースって飲めるの?」
「まあ、健康に良いって言って、飲む人はいるようだけれど。」
「とても苦くて飲めたものじゃないわよ。」
リアンが青いゴーヤの味を思い出したのか、渋い顔をする。
「おねーちゃん、青いゴーヤ、苦手だものね。」
リーリンが言うと、
「べ、別に嫌いというわけじゃないわよ。」
リアンが言う。
「ちょうど、リアナにもらった青いゴーヤがあるから、リアンに渡すわね。」
リリネアが言うと、リアンの顔が曇った。
「わかったわよ。」
結局、その日中に苗をすべて植えることができず、次の休みの日も、
この果樹園に来て植えること担った。




