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380. ミレバ歴史博物館

380. ミレバ歴史博物館


リョウは、以前1万年以上の過去の世界に行った時、緑に覆われた世界と、

エルフの国リンデルをこの目で見て、何か感じる物があった。

ブラックドラゴンにより砂漠化し、地下遺跡にこの世界が再び緑地化する研究が行われていたことなど、

残さなければいけないな、と。


そこでリョウは1つの結論に至った。


歴史博物館を建てて、正しい過去を伝えようと。


その時の人や団体、または周辺の民族は、いろいろな思惑や利害関係によって、

過去の解釈を大きく変えたり、自分たちの祖先からの伝聞などにより、伝えることがある。


リョウが考える博物館は、それが例え一部の利害にそぐわなくても、

事実だけを伝え、展示することをポリシーとして、設立することにした。


その話をリリネアに伝えたところ、

大賛成をしてくれた。


博物館は、

①過去のリンデルという国とその文化、および周辺の町や国。

②リンデルに襲いかかった災害とブラックドラゴンの恐怖。

③災いが襲った国の民が、後世に残そうとした物。

④大魔術師リンデルの足跡。


の4つを中心に展示を行う。


場所は、市庁舎に近いミレバの町の中心部に建設する。

博物館は、リンデル城を模した建物とする。


博物館には、これら展示エリアのほか、

遺跡から発掘された物を修復、保存する技術者や、歴史、考古学者も働くところとし、

特別展示も行う。


リョウはそれらの建設のため、議員等にも議会で説明を行い、

コンセンサスをとっていく。


議会はエルフ族だけではなく、それら他の種族の一部からは、

わざわざ博物館を作って残すのはどうか?という意見も聞こえたが、

丁寧に説明を行う。


そのほか、建築についてはグレン教授や佐藤氏、教育関連のケーナさん、

ブラックドラゴンに関しては張博士、植物の死滅についてはライアン博士と、

各専門家に協力を依頼する。


展示に関してのデータベースや、映像による解説は、ゾラン氏に協力を仰ぐ。


リョウは当初、地球で運送業者をしていたが、こちらの世界に来てから、

武器を持って戦ったり、緑化について奮闘するなど、

自分の本来の専門外のことをいろいろと行い、知識と経験を積んできている。


そして、今回の博物館の設立と、市長として、知見を持つ人たちに協力をお願いしながら、

いろいろな意見を持つ者達と話したり、説明を行うことにより、

実現に向けて奔走している。


まさか、自分がこうしたことを行い、能力を得ていくとは思わなかった。


こうしてリョウはいくつかのプロジェクトを手がける中で、

博物館建設プロジェクトも手がけることとなった。

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