377.ミレバで畜産を
377.ミレバで畜産を
この世界に来た動物学者の張博士は、1つ考えていることがあった。
それは畜産で、この世界の食肉の流通は、ほぼ100%といって良い程、
傭兵ギルドで狩って来たナーガや、ラージマウントクラブ、ワイバーン等の肉が流通していた。
張博士の能力として、畜産用の牛や豚、羊、鳥等の種となる家畜を出すこと、
品種改良等と言った能力を得ていた。
また、ライアン博士の尽力により、牧草地の拡大についても、
目途が立ってきていた。
今現在、ブラックドラゴンの研究も行っているがリョウに、
ミレバ畜産研究所とミレバ牧場の開設をしたい旨、
市庁舎に請願に来ていた。
張は市長室に通され、リョウにその旨を伝える。
張「この世界に来てから、東村さんの出した牛や豚、羊、鳥等の食肉は流通していますが、
畜産についても、本腰を入れた方が良いと思います。」
リョウ「具体的にどのような施設が必要ですか?」
張「そうですね、まずは、牛、豚、羊、鳥といったものから始めようと思います。
欲を言うと、牛でも、ホルスタイン、ジャージー、ブラウンスイス等、一通りの種類を育てたいですね。
豚は、少なくとも、ヨークシャー系、バークシャー、ランドレースの3種ですかね。
鶏はコーニッシュ系と、プリマスロック系は絶対です。あと数種。
羊は、メリノ種、コリデール種、あっ、サフォーク種も。
こういったところですかね。
場所は、海岸線沿いの霧が出るところが良いですかね。
生育の良い牧草地として使うことができます。ミレバとシャルシャの間当たりの海岸線が良いですね。
そこに土地と牛舎や豚舎、鶏舎と言った建物と、
研究設備、サイロなどの飼料を確保する設備などですかね。」
リョウ「1人じゃできないだろ。」
張「その点も市長に相談したかったところなんです。
人いませんかね?」
リョウ「…。まずは、ミレバとシャルシャで求人だな。
傭兵ギルドに行って、解体班に相談してみたらどうでしょう?」
張「それはいいアイデアですね。」
リョウ「そうだ、大量の建築資材と飼料がしばらくは必要だと思うので、
東村君と、佐藤氏にこの件話しておくよ。
ただ細かい所は、張氏の方から説明してくれ。」
張「わかりました。」
それから1っ週間後、張氏はリョウ市長のスケジュールを抑え、
ミレバ牧場と畜産研究所の建設予定地に下見に来ていた。
訪れた当日は午前中で、霧が出ており、
砂地に草がところどころ生えている地域だった。
道路は無く、砂地を走らなければならないため、
ワジムはラン○クルーザーのタイヤの空気を少し抜き、
砂地を走れるようにしていた。
ワジム「ここに車を停めておきますから見てきてください。」
張とリョウは、候補地を見渡す。
張「この様に霧が発生するので、牧草地を育てるのに有利なんですよ。
ただ、水道管も引いて、スプリンクラーで負ける様にもしますがね。
あっちが食牛と乳牛の地域、そちらが、豚の地域。その隣が羊。
そしてこちら側が鶏舎と放し飼いをする地域ですね。
そして、それぞれ、牛舎、豚舎等を設けて…、…研究所の建屋はここに…」
張博士はもう夢中で、説明する。
彼には完成した施設が見えているのだろうなと、リョウは思った。




