16.異世界の料理をふるまってみる
16.異世界の料理をふるまってみる
ミレハ村の村長の家に戻ったリョウは、
ジークに許可をもらい、台所へ行く。
大きな皿を探し、お土産に買ったファラフェルを皿に盛り、居間のテーブルの上に並べるが、
なにか物足りない。
ということでネット販売で、適当なお惣菜を探す。
リョウ(後で確認するが、とりあえずはチキンとマトン/ラム、野菜料理が良いか。)
地球の中東地域では宗教上、ダメな食べ物があったからだ。
リョウ(ん?ハラルというルールもあったな。)
ちょっとジークを捕まえ、聞いてみる。
その結果、宗教や種族で食べ物の制限はないとのこと。
では、お惣菜を準備しよう。
スマホ画面を眺める。
リョウ(ん~、まずはカレー関連メニューかな。あっ、美味しそうなタンドリーチキンが売っている。まずはこれにしよう。)
さらにスマホの画面で、美味しそうなものを探す。
リョウ(焼き鳥にしよう、それからチキン南蛮と油淋鶏かな。鶏肉メニューだ。)
一応、レタスとトマトも準備する。そして胡麻ドレッシングをかける。
すべて購入し、お皿に盛る。
そして、居間のテーブルの上に並べる。
ジークにみんなを呼んで来るようお願いをした。
リリネア「リョウの国の料理を作って食たんですって、あら、美味しそう。」
リアン「すごいわね、いい匂い。」
ハッサン「今までにない料理の匂いだが、美味しそうだというのはわかる。」
リリア「おいしそう、リーリンとマリーにも料理を取り分けなきゃ。」
そうだ、2人の分を忘れていたが、リーリンは消化の良い、別のメニューのほうが良いな。
マリー分の料理を食べる前に取り分ける。
リョウ「リーリンの分は消化のいい別メニューがあるから。」
リリア「わかったわ。」
「「「では、いただきます。」」」
みんな思い思いの料理を取り分け、口に運ぶ。
リアン「これ美味しい!こっちも美味しい。」
リリネア「私は、この串にささった、ヤキトリだっけ、これが好きだわ。」
ハッサン「ちょっと変わっているが、私はこのタンドリーチキンが良いな。いくつでも食べれる。」
リリア「私はどれも好き。」
料理は大好評に終わり、どの皿も空だった。
よ~く見ていると、人間組よりもエルフ組が食べている、というよりは喰っているような?