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121.転移魔法を覚えた

121.転移魔法を覚えた


その日は塔の最上階で一泊をし、翌日転送機を使って魔族の町を偵察することになった。


急遽ここに滞在することになったので、リョウは以前使用したテントや簡易テーブル、チェアー、レトルトカレー、パックのご飯等の食料を出す。


一面の星空の中、シャミル、ジーク、ハッサン、マリー、リリアとリョウは食事を楽しむ。


マリー「ロマンチックね。空が良く見えるのに、室内の様に風が全くないのが、素晴らしいわ。」

リリア「いつでも来たいところね。」


その様な会話をしていると、シャミルが気になる発言をする。


シャミル「ここの魔導転送機の情報を少し調べれば、転移の魔法について、分かるかもしれないな。」


食事の後、シャミルは魔導転送機の端末を調べ始める。

その様子を眺めていると、


シャミル「ああ、分かったぞ。」


リョウ「転移魔法の発動方法?」


シャミル「そうじゃ。実際に試してみるぞ。」


シャミルはそういうと、先ほど食事をしていた簡易テーブルとチェアーを5m横の地点へ、

転送させるため、魔法を詠唱し始める。


詠唱が終わると、簡易テーブルとチェアーは光に包まれ、5m先の地点が光り始める。

そして、簡易テーブルとチェアーは、見事に5m離れた場所へ転送された。


シャミル「この魔法じゃが、制約があるのじゃ。まずは、一度行ったところしか転送できず、

転送先が遠ければ遠い程魔力を消費し、また転送エリアが広ければ広い程、魔力を消費するのじゃ。」


ジークがシャミルを眺める。


シャミル「お主の言いたいことはわかるぞ。

シャルシャの町やミレバ村からこの塔まで転送魔法で移動できるようにならないかじゃろ。」


ジークがうなずく。


シャミル「まずはミレバ村じゃが、無理じゃぞ。わしが行ったことが無いからな。

シャルシャじゃが、1日に1回6人転送がぎりぎりじゃな。距離からして。」


マリー「魔力はここの魔素で回復することはできないのですか?」


シャミル「そうじゃな、ここの魔素は量が多いので、早く回復することができそうじゃな。」


ジーク「思わぬ副産物だったな、この塔を訪れて。」


シャミル「こういう使い方もできそうじゃな。例えば、儂が何か大きな魔力を使う作業をして、

魔力回復の為に1人で転送魔法を使い、ここに来て回復する。」


リョウ「魔族が現に今やっていることの様に、魔素だけこの塔から転移魔法を使って転送させれば、

自動的に回復量が早くなる、実質魔力回復ポーションがいらない、

ほぼ無限に魔力が使えるという様にならないか?」


シャミル「それが、今回の魔族の事件の理由だからな。

魔族と戦う時、魔力がここの魔素で回復されない様、

ここの魔素転送装置を止める必要があるのは事実じゃな。」


リョウ「…。明日、偵察機で魔族の町の情報を集めるが、

その後、この事件をどう決着させるか、考える必要があるな。」


ジーク「そうだな、偵察が終わったら、ミレバ村に戻り、作戦会議を開こう。」


その日は、各々早く休むことにした。


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