事件だどうする?
熱くなってきましたが私は元気で
アルバイトから帰ってきて1週間が経過した
相変わらずマンション内はにぎやかである
「おはようございます」「おうおはようさん」
そこには何気ない日常があった ごく一部の部屋を除いては
「おーい冷戦寺さーん家賃の支配日ですよー」
「お金はありませんが妹のパンツがあるのでパンツでお願いしまーす
「ダメでーす この世の中は金でーす」
「現役女子中学生の脱ぎたてだぞ」
「てめーが一週間履いてただけだろーが(怒)」
「兄貴私の下着がないと思ったらやっぱり履いてたのかこの変態ぃぃぃぃぃ」
と妹の渾身の右ストレートが決まり
「行ってくるバカ兄貴さっさと家賃払いなさい 昨日株で大当てしたでしょ」
管理人である五月女が一言
「気を付けて行けよ 最近物騒だからな 女子中学生やら女子高生が狙われてるって話だからな」
「もうすでに狙われてますよ」
そう言い残し学校へ登校していった
その後すぐに渡がやってきた
「管理人さんおはようございます」
「おうおはようさん お姉ちゃんは今日もまた遅くなりそうなのか?」
「うん今は色んなお仕事に引っ張りだこだから」
「そうか・・・・なるべく無理するなと、言っておいてくれよ」
「うんわかった」
渡は少し元気がないような感じで返事した
「まぁ寂しくなったら管理人室を訪ねてこい」
「うんまたご飯作ってね」
「あいよ」
少し元気を取り戻した渡は軽い足取りで学校へと向かっていった
その日の正午過ぎ
「お昼のニュースです 先日発生した男児を誘拐しいたずらをしようとしていた女性のその後の足取りですが東西中央町方面へ逃走したとの事です」
ニュースで報道を聞いた五月女が
「んぁ東西中央町ぃ!!?この辺じゃねーか物騒な奴らしかいねーのかよ」
「警察では東西中央町のパトロールを強化するとの事です」
「ンなことで犯人が逮捕出来たら苦労はしねーわな さぁーてマンションの入り口でも掃除するか」
学校が終わり次々と下校していく小学生たち 家に帰りランドセルを下ろし
宿題を終わし友達と遊ぶために公園へ向かっていった
「おーい」
「遅いぞ もう始まってるよ」
「ごめんごめん宿題に手間取っちゃった」
「あれ?渡は??」
「まだだよ そのうち来るんじゃない?」
「それもそうだな」
そう言って子供たちは夢中で遊び始めた
それから小一時間が過ぎた頃
「ねぇあまりにも遅すぎない?」
「うんそうだよね」
「誰か渡の家知ってる人いる?」
「知ってるよ、たしかごがつおんなコーポってところだよ」
子供たちは渡が住んでいる五月女コーポへ向かう事となった
「ほらここだよごがつおんなコーポ」
「ホントだ変な名前だな」
「すいませーーん」
「はい?」
「管理人さん居ますか?」
「管理人は俺だけど」
「あのー渡くん居ますか?」
「渡!?まだ帰ってきてないけど」
渡の同級生が管理人の五月女と話し始めたが帰ってきてない事がけがわかった
「カギは俺が管理してるからな なくすと困ると言われてるからな」
「あぁ渡のお姉ちゃんか 結構厳しいからな 」
「女優だし綺麗だもんな 」
「そうそうついたあだ名が雪の精霊」
「美しいもんな」
みんな渡の姉をうらやましがって話ているが
「んでお前らどうするんだ?帰ってくるまで待ってるか??」
「あっ忘れてたどうしようか?」
「ちょっと学校に確認取ってみるわ」
そう言って学校へ連絡を取ってみることにした五月女
「もしもし△×〇小学校でしょうか? 私は五月女コーポの管理人の五月女と申しますが小林先生はおりますでしょうか?」
「はいおります今変わりますね」
「変わりました小林です」
五月女は渡がまだ帰宅していない事を伝えた
「えっまだ帰宅してないんですか?」
「何時ごろ下校したかわかりますでしょうか?」
「えぇーっとたしか3時30分くらいですかね」
「一緒に下校した人達とかわかりますか?」
「いつも仲がいい大友くんと槇原くんと今日は下校してましたね」
それを聞いた五月女は周りに大友・槇原がいるか確認してみると
一緒に下校したことがわかり
その場で子供たちと電話を替わり担任と確認の話し電話を切った
「んでお前らどこで渡と別れた」
「それなら」
子供たちに案内された場所は マンションから数百メートル離れた所だった
「ここだよ ここで別れたんだよ」
「ここか なんもなさそうだな」
「(いや なにかあるなしかし 子供の前でサイコメトリーは やるわけにはいかねーな)」
スマホを取り出し時間を確認すると
「(4時58分かそろそろ子どもたちを家に帰すしかないな)」
「もう5時だぞ子供はお家にお帰りの時間だぞ」
「まだ大丈夫だよ」
と反論する子供たち
しょーがねーなとう感じで渋々だが探す事にしたが
やはり手がかりはそう簡単には見つかるはずはなかった
「(ここまで手がかりがないって事は相当用意周到な奴だな・・・やはり情報屋からなにか仕入れるか
だがその前に、このガキ共が邪魔だな)」
「そっちなにかあったか」
「こっちにも何もないよ」
まるで探偵にでもなったような感じである
「漫画やアニメじゃねーんだそう簡単に見つかるかよ」
その時だった一人の子が声をあげた
「ねぇこれ渡くんのふでばこじゃない?」
龍騎がふでばこをとりサイコメトリーをし始める
間違いなくこのふでばこは渡のものであった
「(ここでなにかあったのは間違いないな)」
「よーし俺たち探偵団を結成してこの事件を解決だ」
「「「おぉーーー」」」
子供たちが元気よく拳を突き上げたその時
「コラいつまで遊んでるんだい もう五時半すぎてるんだよ早く帰ってきな」
と次々を親に連行されていく渡の同級生たち
「だってあの人が一緒に解決してほしいって」
と指をさすのだがそこに五月女の姿はなかった
「誰もいないじゃない あんたが探偵になるんだったらテストで0点ばっかり取ってないでちゃんと勉強しなさい」
と言われ耳を引っ張られながら連れていかれたのだった
「やれやれやっといなくなりやがった こいつは厄介なことになった 情報屋の出番だな」
暑中お見舞い申し上げません