やってきた入居者
「もーどでもええわ」
そんな投げやりになってきた管理人五月女であった
~~~~~~~~~OP~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おいぃぃぃぃぃアニメ化してねーのにいきなりOPなんか流すなーーー」
「いいだろ活気づけだ活気づけ」
アニメすらなっていない作品に突如OPが流れ出し驚く一同
「ちなみにあれ誰が歌ってたんだよ」
「あぁーあれね あれは [小説家になろう]の最高責任者だよ」
「お前とんでもねーにやらせたな しかもよくやってくれたな」
そんなどうでもいい漫才を続けているがほっといてさっさと本題へ
「管理人さんおはようございます」
「おはようさん 今日も元気だな渡」
304号室の氷室渡 姉と二人暮らしである
「昨日すごくドタバタしてたね何があったの」
「原作者が召還して大変な目にあったからな」
「へー僕にも紹介してね」
「あーいろいろ問題があるが そのうちな 早くいかねーと遅刻するぞ」
「はーい」
そう言い渡を送り出す五月女 玄関掃除も終わり 部屋に戻って一息つく
「そういえば今日は新しい入居者がくるんだったな」
「えぇーっと・・・名前は冷戦寺か またなにやら問題が起こりそうだな」
それから1時間ほどがたったころ
ピンポーンとインターホンが鳴った
「おっ来たな」
ドアを開けると 2人がたっていた
「いらっしゃい待ってたよ」
二人を管理人室に招き入れた
「入居希望者の冷戦寺さんだね 俺が管理人の五月女龍騎って言うんだけど自己紹介できるかね?」
「俺が冷戦寺 豪 」
「私が冷戦寺 恵です」
五月女の質問に答える冷戦寺兄妹五月女はさらに質問をする
「まだ大学生と中学生か 両親は?」
「ほんの数年前に出稼ぎに出たまんまだよ どこで何をしているのか?」
「ふーん俺と同じだな 俺の両親も数年前から出稼ぎに出て 無理やり管理人を押し付けらたようなもんだしな」
「なんだあんたもか俺だけじゃなかったのか」
そこそこの親しみが持てた五月女と冷戦寺
そんな中天井裏からなにやらゴソッゴソと音がしたのだ
「なに?何の音?」
驚き戸惑う恵にたいして 五月女は
「最近作者が召還した人間の姿をしたネズミだよ」
そういいマグナムを取り出しサイレンサーを付けて 撃鉄を起こし天井に向け
パシュ パシュ と音がし2~3発撃ったのだ
そこへ落ちてきたのは くノ一だった
「おいおいなんだこつは?」
そう尋ねる豪であるが五月女は
「気にするなこいつはただの働かないニートくノ一だ」
「そう・・・なのか?」
「そう・・・なのね?」
と兄妹で驚くのだった その後続けて
「おいニート 家賃払え」
「働いたら負けでござる」
「つべこべ言うな 働けコノヤロー オメーのいた時代も働いていただろーが」
「くっ殺」
「くっ殺じゃねーんだよ 原作者に頼んで変えてもらおーか?」
「ふっふっふ貴様バカだな キャラをそんなにコロコロ変えれば 読者に飽きられるし 一度決めたキャラは最後まで使うのが〇説家に〇ろうの鉄則なのだ」
「そんなルールは小〇〇〇ろうにはない残念だったな」
などと超どうでもいい会話がなされており
冷戦寺兄妹は完全に蚊帳の外状態である
「あっちょっと待っててね すぐ片付けるから」
そういい 紐を持ち 素早く縛り付ける五月女はくノ一を縛り付けるのだった
「んじゃ行くか?」
縛り付けたくノ一アヤメを部屋に放置して部屋を出た
「ここの部屋にいるのが原作者だ 大体ネタバレしてもらうと 物語はスムーズにすすむから 」
「ネタバレもありなのか」
「そりゃそうだよ このご時世インターネットのせいで簡単にネタバレされるご時世だぞ
だったらこっちから極力ネタバレしていけばいいんだよ」
「それでいいのかよ」
「いいんだよそれで 小説を書くのは人それぞれだ ひねくれた書き方をしたっていいんだよ」
「だってここは小〇家に〇ろうなんだから」
その言葉の力強さから納得させられた冷戦寺兄妹であった
「おーい作者いるか?新しい入居者だ」
「おー来たか来たか待ってたぜ よろしくな」
「「はっはぁ!?」」
「とりあえずお前ら兄妹は超能力っていう設定だからな そういうことでよろしくぅぅ」
「「なっなんだその設定はあああああああああああああああああああああああああ」
少し重い足取りで作者の部屋を出た冷戦寺兄妹
突然の設定を付けられて困惑しまくっているようだし
「気にするなよ 作者のいう事だし ほぼ絶対だもんよ」
「まじかよぉぉぉぉぉぉ あの原作者」
「ところで原作者は何を書いてる?」
「小説だよ 売れてない設定だけどな」
「小説って あぁ作り話書いてる人」
「その通りそれで大体あってるか」
とよく使われてる小説家の設定も出たところで五月女は冷戦寺兄妹の部屋へと案内する
「えぇーっと ここだここだ 306号室ね」
やっとついたと言わんばかりの疲れが出始めていた冷戦寺兄妹
部屋に入りホッと一息つくと五月女から
「ゴミ箱はここにあるけど 異世界にポイ捨てするなよ 異世界に人迷惑が掛かるから」
「いっ異世界」
「そうだよ 流行りものには乗らないとさ小説も廃れちゃうよ」
「確かに異世界は流行ってるからってそれはちょっとなぁ~」
と戸惑う冷戦寺兄妹
「安心しろ うちの原作者は最近かんけーねー人間召還して異世界に捨てたからな」
「捨てんなよ」
「でもこの部屋いいわね」
「そうだな」
「んでこれが部屋の鍵だ なくすなよ」
「わかってるよ 荷物は明日届くはずだけど」
「あぁそう聞いてるよ じゃ今日はゆっくり休んで明日に備えな」
そういい五月女は部屋を出て行った
新しい入居者が来た事でまたにぎやかになっていく五月女コーポミレニアムであった