あなたのお名前なんてーの?
紅あやめが五月女コーポミレニアムに入居してから一週間がたとうとしていた
相変わらずドタバタ大騒ぎしすぎているが それはここでは日常茶飯事である 〇か?〇か?×か?
といった感じである
「ところでお前 何か仕事はあるのか?」
「ない」
「そうかいならハローワークにいくしかねーな」
「働いたら負けでござる」
「あっそ そもそもオメーは住民票がねぇからな働くことも出来ないからなよかったよかった・・・・ってちっともよくねーじゃねーか」
軽いノリ突っ込みをした後に 虚しい空気が流れ
車が走る音が響き 車のクラクションが鳴り響く 小鳥のさえずりだけが癒してくれているそんな感じである
「そんなわけでさっそく市役所で住民票を作るぞ んでお前身分証明できるものはあるのか?」
「持ってない」
「しゃーねー 住民票の写しだけでも取るぞ」
「それがないと生きられないのか?」
「まーな」
「そもそも住民票の写しがねーと住民票がもらえないからな マイナンバーもついでに作っておくか」
そういいアヤメを連れて市役所へと向かっていった
それから2時間近くが経過した
なにやらヘトヘトな顔をして帰ってきた、カラータイマーが鳴りっぱなしウルト●マン
それはまるでカラータイマーをとられてしぼんでいるウルトラ●ンジャックの状態だった
「あのやろー滅茶苦茶な事ばかり言いやがって 職員が困りまくってたじゃねーか」
「何を言う相手に情報を知られないようにするのは忍びとして基本だぞ」
「それのせいで警察を呼ばれる寸前まで行ったんだぞ」
と言うと原作者はこう言い返した
「まぁ捕まったら刑務所編という長編が書けるから問題ねーよwwww」
「そういう問題じゃねーよ」
と原作者の頭を小突く五月女
「そもそもなんだよ あの名前」
「ああ あれか 偽名として活動するにはちょうどいいからな自分で考えたんだ」
「んでなんて名前にしたんだ?」
「響八重<ヒビキヤエ>にした」
「そりゃまたすんげー名前にしたことで」
腕組をし首をかしげる原作者
それもそのはずだ 原作者と五月女が名づけた名前だったのである
原作者はすげー変な顔をして
「しかしよー 一度つけた名前はさ コロコロ簡単に名前を変えないでくれないかな?」
「私はコミックボンボン派だ」
そーじゃねーだろという空気感が漂い始めたが五月女と原作者が口をそろえて
「「懐かしいなコミックボンボン」」
と言い出し 五月女が
「そもそもオメーのいた世界にコミックボンボンがあるかバカヤロー」
「すくなくともコロコロコミックは売ってたわよ」
ありもしないウソを平然と言い続けるあやめ
「ウソじゃないもん っていうか解説嘘つくな」
すっすいません
とまぁこんな感じでなぜか怒られたが話を続けよう
「話が脱線しちまってるぞ 結局お前は紅あやめなのか?それとも響八重なのか」
と原作者も不安になるのも無理はない
「んで名前はどっちが正しいんだ?」
「紅あやめ」
「響八重」
お互いなぜかバラバラの名前をいい出して示しが付かない状況なのだ
「お前は紅あやめだろうが」
「何を言う私は響八重だ」
「もうすこぶるどうでもいいや 好きに呼べ」
「だったら視聴者投票で決めましょうよ」
「そうだ それがいい」
「小説家になろうにそんな機能があると思うか?」
「「「それもそうだな」」」
「「「ワハハハハハハハハハハハハハハハ」」」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」
「んでこれからどうするんだ?」
「知らん」
こうして原作者の一言でこの問題は片付いたのである
「これでいいのか?」
「いいんだよ」