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《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は、神様にチート能力を7個貰ったので、人見知り&コミュ障を治そうとしたら問題だらけで難しすぎた~7回目の転生では劣等人の忌み子として嫌われる~   作者: 絶対人生負け組
第三章 2人の不憫な少女と《不幸体質》の僕

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第60話〜 決闘(後編②) 〜

「それにしても伊達にレベル高いわけじゃねぇなお前」


「あ、あはは……」


 ケニーさんに褒められるとは思ってなくて少し驚いた。言動の節々からなんとなく感じてはいたが多分この人根は優しい。



 僕はペコリとお辞儀をして受付に向かおうとしたら「おい、ちょっと待て」とまたしても呼び止められた。

 けれど何故だろう。前のように嫌な感じはしない。拳で語り合うとはこういうことなのだろうか……?


 僕は立ち止まってこてんと首を傾げるとケニーさんが頭を掻きながら口を開く。


「決闘して思ったんだが、お前まだ色々と経験不足だ。レベルが高くて油断してると危ない目に合うぞ。だからその、なんだ。学園に通ったほうがいいと思うぞ」


 ケニーさんは少し恥ずかしそうにしながら、そんな提案をしてきた。


 学園……15歳で成人だけど通えるのか?と不安にかられたが、ケニーさんの言う通りだ。この世界の事についても学べるし経験も積める。


「……か、考えときます」


 人見知り&コミュ障の僕はそう一言言うのがやっとだった。


 もう一度お辞儀をして受付に向かう。


 学園か……人見知り&コミュ障も治せるように頑張りたいし。

 お金の面が心配なくなったら行きたいなぁ……。もし学園に通うことになったら自分の分プラス、メアやリリアさんの分の学費とかも考えなければいけない。


 子供を育てる親ってこんな感じなのか……大変過ぎでしょ。全世界の親の皆様、お疲れ様です。











「おい、ケニーなんで本気出さなかったんだ?」

「あ?いや、まぁでも結構真面目にやったぞ」

「そーかー。あの坊主気に入ったのか?お前がアドバイスするなんて珍しいよな」

「そうだな。俺の見解だとありゃ化ける」

「おいおい、そこまで言うとはまた大きく出たな。こりゃ明日は雨かな」



 そんな会話が耳に入ってきてから、僕は少し恥ずかしくて顔を赤くした。

 き、期待に応えられるように頑張らないとだな。



 受付に着くと先程ケニーさんを説教していて、【決闘】という面倒くさい事を勧めた受付のお姉さん。

 昨日登録でお世話になってるから止めてくれるかなと少し期待していたにも関わらず……少し裏切られた気分だ。



「り、リサーさんお怪我とかはありませんか?大丈夫ですか?」


「あぁ、全然大丈夫ですよ」


「す、すみませんケニーさんは一度決めたら最後までやらないと気がすまない人で仕方なく……」


 怪我の心配はしてくれるし。どうやら、罪悪感はあったようだ。


「大丈夫ですよ。良い経験にもなりましたし」


 最初はまじてイラついたが、本当にいい経験にもなったし、ケニーさんとも仲良く?なれたので今は全然気にしてないし。

 それに可愛いから許してあげよう!!!!…………我ながら中々にキモいことを思ってしまった。だめだな。

 異世界に来てまぁまぁ経つし、慣れてきたからか、ついついヲタクが出てきてしまう。




「今度よかったらお詫びさせて下さいね」


 眩しい笑顔を向けられ、「あ、あはは」と苦笑するしかなかった。














 任務も依頼もこれから選ぶらしい。

『採取・納品』『護衛』『討伐』『探索』『配達』『雑用』


 簡単な奴は何回かこなさないと任務達成にはならないそうだ。



 時間が惜しいし、お金も早く稼ぎたい。なら一つ受けるだけで任務達成になる奴を選ぶ他ない。

 ランク毎に難易度違うから危険に晒されることはないという。



 【不幸体質】はあるけど、まぁチート能力もあるから大丈夫でしょ。


 そういう思いから、ダンジョンを攻略するという一回で任務を達成出来る物を選んだ。


 因みに僕のランクはDランクだ。最低ランクがFランクらしいので2個上のランクだ。

 依頼も何もやってないのにランクがDの理由はレベルがそのランクの基準を超えていたからだそう。



「行ってらっしゃいませ。お気を付けて」



 受付のお姉さんに見送られながら僕は初仕事に向かうのだった。


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