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《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は、神様にチート能力を7個貰ったので、人見知り&コミュ障を治そうとしたら問題だらけで難しすぎた~7回目の転生では劣等人の忌み子として嫌われる~   作者: 絶対人生負け組
第三章 2人の不憫な少女と《不幸体質》の僕

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第56話〜 この世界の人のコミュ力高過ぎん??? 〜

 その日の夜、『霧の宿屋』に帰り着いた頃にはもう日が落ちて辺りは暗闇に包まれ始めていた。


 案の定と言うべきか「ただいま」と僕が言うとメアが「遅いー!」と少しぷくぅっと頬を膨らませて怒ってきた。

 その姿は完全にいじけた小学生だった。

 メア本当に14歳なのかと再び疑問を抱いたが本人が14歳と言うならば本当に14歳なのだろう。特に嘘をつく理由もないだろうし。


 僕は苦笑しながら「ごめんごめん」と謝る。


 すると、何かいい匂いが漂ってくるのに気付いた僕はメアに謝るのを止めてキッチンの方を見ると丁度リリアさんが顔を出した。


「おかえりなさい。ノアさん!」


「あ、リリアさん。ただいまです」


 ぺこりと会釈し合う。メアはまだプンスカプンスカ怒っていたので、頭を撫で撫でしてなだめる。


「もうすぐご飯出来るので待っててくださいね」


 そういった後、リリアさんはキッチンの方に戻っていった。


 メアは頭を撫でたらニッコニコの笑顔になって、手に頬を擦り付けてきた。


 ぐぅぅかわ……。猫みたい……かわいすぎる。あかん、リアルに吐血しそう。


 僕は目を静かに瞑り、悟ったような表情になり心の中で手を合わせて一言。


「尊いっ」


 思わず心の声が漏れ出てしまったが、幸いメアには聞こえてないようだった。





 それから、ご飯が出来るまでメアを甘やかし続きるのだった。



















 食事をしていると、メアとリリアさんは随分と打ち解けた様で楽しそうに会話をしていた。


 僕がいない日中に沢山話をしたのだろう。似たような境遇の二人。共感出来る所も多いだろう。性格は真反対だが、人って面白いものだ。


 僕は微笑ましくその会話を聞き、たまに相槌を打ちながら楽しく食事を済ませた。




















 夜、ベッドに横になり目を瞑って明日何をするかを思考する。


 取り敢えず、お金はどれだけあっても良いから早速ギルドの仕事をしにいこうかと思っている。

 【任務】もあるから、先にそっちを片付けようかな。違約金払うのは嫌だし。色々と面倒くさそうだからな。


 明日やることを頭の中で整理した所で、初仕事に備えてさっさと寝ることにした。


 因みに、メアはと言うとリリアさんとは僕が思ってたよりも仲良くなっていたみたいで今日は二人で一緒に寝るようだ。


 出会ってまだ2日、3日だぞっ!?仲良くなるの早すぎないっ!?


 恐るべしメアのコミュニケーション能力の高さに震える。というか羨ましい。


 多分、リリアさんも僕よりコミュニケーション能力高いと思うし。

 多分この世界で一番コミュ障のなのはこの僕だと思う。うん、そもそもこの世界にコミュ障とか人見知りの人とか存在しなさそうな予感……。誰か仲間いないかなぁ……。


 早くコミュ障治せるように、頑張ろう!




 しょーもない事を考えていたらいつの間にか僕は眠りに落ちていた。

 しょーもない事じゃないわ。僕にとっては至って真面目で大切な事だわ!

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