第55話〜 図書館に冒険者が来るのは珍しいっぽい 〜
皆々様、ご無沙汰しております。真田友汰です。Twitterで何度も再活動しますと言っておきながら出来ず本当に申し訳ございませんでした。私事ながら、高校生になりました。
受験勉強をしなければいけなくなり、連載を急に辞めてしまいすみませんでした。
高校生になって暫くは忙しく、最近やっと少し落ち着いてきました。なので、創作活動を本当に再開します。
これからも私の作品を読んでくださると嬉しいです。
冒険者ギルドから帰った僕は、リリアさんに宿屋の料金を払った。どうやら足りたようだが、まだこれからも泊まる予定だからもっと換金してこようと思う。
『霧の宿屋』で少し休憩を取った後、街を散策してみることにした。
黒髪黒目は目立つため、狐の仮面とフードを被って。
この目立つ洋服のイラストを隠すために雑貨屋の様な所に寄り、アウターの様な物を買った。
よし、これで幾分かはマシになるかな?
少し街を歩き回って気付いた事。ここは本当に豊かな街だと言うこと。活気に溢れていて、平和そのもの。
けれど、裏路地とかいわゆるスラム街の様なジメジメした所も同時に存在するという事実。
リリアさんを元の生活に戻して上げることは出来ないけど、今よりはマシな生活にさせたいな。
そう思いながら歩いていると、図書館を発見した。
この世界の事を知るために本読むかぁ。
そう思い、図書館に入り足を踏み入れる。
図書館入った瞬間視線が突き刺さる。
スゥゥゥこっちみないでぇぇええ!?
肌に視線をバリバリ受けながら、本を探す。
陰キャの僕がこんなに一気に視線を向けられることは今まで生きてきて初めての経験で、肩身が狭い。
縮こまって猫背になりながら、棚を物色する。
歴史関係の本を見つけ手に取り、パラパラと中身を暫く読んでみる。
「――――…………………………」
…………無理、全然おもんない。眠くなってきた。……今日はこの辺にしとこ。
大分長い間本を読んでいて目も疲れたので今日は帰ることに。
本を棚にしまい、帰ることにした。
帰る時も帰る時で、沢山の人の視線が痛かった。
街には比較的目立つ格好の冒険者とかがいるからあまり見られる事はないが、図書館には冒険者があまり来ない様だ。
だから余計に珍しいものを見るような目で見られるのだ。
そんなに冒険者の人って本読まないのかな?やっぱり脳筋が多いってこと……?
僕の脳内には上半身裸になって、筋肉を見せ合ったり、腕相撲したりモンスター相手に一直線に突っ込んで行ってる姿が浮かんできた。
僕は引き攣った顔をして、モヤモヤの想像を手で払って消す。
さ、流石に冒険者の皆が脳筋なわけないよな。もし脳筋ばっかりだったら滅茶苦茶死人出てると思うし。全員化け物級に強い場合を除いて……。
純粋に筋力は大事だとは思う。けれどそれだけでやっていけるかって言われるとかなり厳しい。生きていれば頭を使わないといけない場面にも必ずと言っていいほど遭遇する。
賢い生き方をしないと時間の無駄になるし、あまりにも非効率的になってしまってただただ疲れ果てることなんかもあるからね。
そんなこんなで図書館から外に出ると、太陽の光が容赦なく身体に照りつける。
眩しくて目を細めて空を見上げると、もう随分と太陽が傾いて沈み始めていた。
集中していたのかそんなに長い時間本を読んでいたとは気付かなかった。宿で待っているメアに「遅い!」と怒られる未来がなんとなく想像できた。
僕は微苦笑しながら伸びをし「帰るか」と独り言を呟いて帰路に着いた。
久しぶりに書いたので、文章力が下がっている可能性が高いです。ご了承ください。頑張ってリハビリします。
今後とも宜しくお願いします




